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なぜ改善しない? 膝の痛みを解決する治療に出会うための考え方

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膝の痛み 治療

病院や整骨院で治療を受けているのに、膝の痛みが改善しないという悩みを抱えている人がいます。あなたもその一人かもしれません。手術を受けて治療を施したにも関わらず、痛みが消えないケースもあります。このような場合、治療法の選択が間違っている可能性が考えられます。今回は膝の痛みを解決する治療を見つけるための方法について解説します。

膝の痛みは関節の「内側」と「外側」、「周り」に原因が存在する

膝の関節は非常に複雑な構造をしています。膝の関節の内部、外側の靭帯や筋肉、そして膝を含めた「脚」全体のバランスが関係しています。一つの要因、複数の要因が連動して様々な症状を引き起こします。ここではそれぞれの要因について詳しく解説します。

(a)内側要因

骨と骨の間で衝撃を和らげクッションの役割を担う関節軟骨(半月板)、前後方向の安定性を高める靭帯(前・後十字靭帯)、関節のスムーズな動きを助け潤滑液の役割を果たす滑液、関節全体の保護に役立つ関節包が膝関節の主な構成です。ここでは簡潔な説明にとどめますが、膝関節として正常な機能や痛みのない状態を維持するためには半月板、靭帯、滑液、関節包が緻密な働きをする必要があります。これらの要因が運動によるケガや加齢に伴う変性によって損なわれると痛みを引き起こします。これらは見た目では判断できないことが多く、痛みの原因を特定するには検査が必要になります。

(b)外側要因

膝関節の外側には膝の関節を曲げたり伸ばしたりするための筋肉、膝関節の安定を担う靭帯や腱が存在しています。筋肉や靭帯、腱の部分に炎症が起こることで膝の関節に痛みが引き起こされます。また筋肉の柔軟性が低下したり筋力の低下も膝関節の痛みの原因となります。膝関節の内側要因と比べると回復が期待できる場合が多いですが、筋肉へのトレーニングが必要だったり、反対に一定期間の休養が必要な場合もあり、回復には時間がかかることもあります。

(c)周りの要因

膝の関節には、膝より上の上半身や骨盤の重みを受け止める役割があります。つまり膝を正面からみたときの「角度」が重要になります。これはO脚やX脚と呼ばれるものです。またガニ股歩きによる膝への負担も大きな関連があります。これらの要因は体重の乗せ方や歩き方の問題が根本にあり、本人に自覚があっても矯正することが難しく、改善までに時間がかかります。反対に、体重の乗せ方や歩き方を意識的に矯正することができれば膝の痛みは自然に回復していくことも珍しくありません。

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(d)複合的要因

内側要因、外側要因、周りの要因が単体で膝の痛みを引き起こすケースと、それぞれ複数の要因が連動して膝の痛みを引き起こしているケースがあります。複数の要因が連動して膝の痛みを引き起こしているケースでは、例えば治療によって内側要因は改善したとしても、そのほかの要因が改善されていないことが多くあります。これが「治っているはずなのに痛みが残る」「検査で問題ないといわれたのに痛みが継続している」という状態の正体です。複数の要因が連動しているので、一つの要因を改善したからといって膝の痛みが消えることはありません。膝の痛みが改善しない場合、痛みの原因は複数あるのかもしれないと考えることが必要になります。

膝の治療は痛みに合わせた専門機関を選択する必要がある

膝関節の痛みを引き起こす要因は非常に複雑です。上述した「複合的な要因」という視点を持つことが重要になります。しかし実際には内側要因の専門、外側要因の専門、周りの要因の専門といった具合に専門分野が分かれているのが実情です。ここでは膝の痛みを取り扱う施設の専門性について解説します。

(a)病院

膝の痛みは整形外科の専門です。この整形外科では上記でいうところの「内側要因」が専門です。膝の関節の内部構造をレントゲンやCTといった検査機器で調べることができます。実際の損傷具合が画像やデータで判断することができ、必要に応じて手術や投薬といった処置を行うことができます。また治療後の経過も検査で判断することができます。膝関節の内部要因に関しては整形外科でしか治療ができないことがほとんどで、まずは整形外科で検査をして内側要因に問題がないかを入念に調べることが大切です。反対に膝の痛みがあるにも関わらず整形外科で「異常なし」と判断された場合、それは「外側要因」または「周りの要因」の可能性があると考えることができます。

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(b)整骨院

整骨院では膝のケガを取り扱いますが、その専門は「外側要因」です。筋肉や靭帯、腱へのアプローチを得意とし、マッサージやストレッチを行います。整形外科とは違い、内側要因について詳しく調べる方法がありません。つまり内側要因に問題がないことを前提にした施術が中心となります。膝の痛みが「内側要因」にあるにも関わらず、整骨院で「外側要因」へのアプローチをしても膝の痛みが改善されないのは当然です。運動などで「膝を酷使した」ことによる膝の痛みと安易に考えしまうと「内側要因」による痛みを見逃してしまう可能性もあります。整骨院にいく際は、膝に痛みが出た経緯やきっかけ、痛みの場所や程度をしっかりと説明することが大切です。

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(c)スポーツトレーナー

スポーツトレーナーは「周りの要因」で引き起こされる膝の痛みが専門です。関節の動きや体全体のフォームなどの視点で痛みの改善をおこないます。これは「内側要因」と「外側要因」に問題がないことが前提です。反対に内側要因や外側要因に問題がある状態ではどんなトレーニングやフォーム改善をおこなっても膝の痛みは改善が期待できません。もしくはさらなる悪化を引き起こす可能性もあります。整形外科や整骨院におけるアプローチで改善が見られない場合に、検討するとよいでしょう。

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セカンドオピニオンの意義

セカンドオピニオンという言葉を聞いたことがありますか? 複数の病院を回り、多くの意見を参考に方針を決める考え方です。セカンドオピニオンは癌や難病といった重篤な状態で行うイメージが強いかもしれません。しかし上記で説明したように、膝の痛みの要因は複数あり、専門がそれぞれ異なります。当然、セカンドオピニオンの考え方が有効です。ここではセカンドオピニオンについて解説します。
整形外科、整骨院、スポーツトレーナーの専門について説明しましたが、「専門外」の存在を忘れてはいけません。得意不得意があるように、専門だからといって、膝の痛みの要因のすべてにおいて熟知しているとは限りません。画像データを基に判断する医師が、運動している患者の実際のフォームを診ることはありません。反対に、専門性が正しい判断を邪魔することもあります。つまりどの施設で治療を受けるにしても、盲目的に判断してしまうことは「いつまでたっても治らない膝の痛み」を抱えてしまうことにつながってしまうのです。そこで重要なのはセカンドオピニオンです。複数の整形外科や整骨院を回ったり、多くのスポーツトレーナーに相談したりすることは改善の可能性を広げることにつながります。整形外科の専門性を活用しながら、整形外科の不得意な部分を整骨院やスポーツトレーナーで補うくらいの感覚が必要です。セカンドオピニオンによってあなた自身が専門性を使い分け、膝の痛みが改善する最善の道を探すことが重要なのです。

膝の痛みにおいて、どのような治療が必要なのかを判断するのは簡単なことではありません。しかし膝の痛みを引き起こす要因を理解し、専門性を活用する考え方を持つことで早期改善ができます。また、的外れな治療を継続し、「いつまでたっても治らない」という状況に陥ることを防ぐこともできます。まずはどのような要因が膝の痛みを引き起こしているのか、入念に調べることから始めてみることをオススメします。

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