(a)半月板(b)関節軟骨(c)靭帯の3つは、主に運動による負担の蓄積や衝撃を受けることによるケガによって引き起こされることが要因の多くを占めます。つまり、膝の裏の違和感が気になる場合に「運動をしているか」「膝に負担のかかる動作を頻繁に繰り返しているか」など明確な理由の有無が重要になります。また「膝を酷使するような経験が昔あった」という場合も時間の経過とともにダメージが蓄積されて、膝の裏の違和感を引き起こすことも考えられます。ほかにも体重が膝の関節に慢性的な負担をかける場合があります。
(d)血管は主に内科的な要因によるものです。足が慢性的に浮腫んでいる場合や、夏場でも冷え性で悩んでいる場合は、膝の裏にある血管が過剰な負担を受けている可能性があります。また静脈瘤であれば外見上で判断ができるので一度目視で確認してみましょう。
最終的に(e)筋肉が原因となって引き起こされる膝の裏の違和感と考えられる場合は改善が十分に期待できます。反対に半月板、関節軟骨、靭帯、血管に原因があると考えられる場合は自然治癒やセルフケアでは改善が難しいと判断できます。膝の専門医の見解をもとに適切な処置が必要です。