マッサージ

正解を導き出す! マッサージを受けるときの正しい頻度の見つけ方

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マッサージ 頻度

マッサージの効果は「適切な頻度」で決まります。みなさんこんにちは。笹塚トレース整骨院の石垣です。患者さんから良く聞かれる「どのくらいの頻度で通えばいいですか?」という質問は個人差を考慮して判断する必要があります。なぜなら「通院頻度を間違えると回復が遅くなるから」です。今回はマッサージの効果を最大限引き出すための頻度の考え方について解説します。

(a)言われるがままに通院する

多くの整骨院や整体では患者の通院頻度についてマニュアル的に「定期的に」「出来るだけたくさん」「週に3回くらい」などとアドバイスしています。確かに多く通った方が症状が早く改善するイメージがありますが、全ての患者にとって最適とはいえません。マッサージを受けてから数日間は好転反応を期待する、または連続でマッサージを受けることで早期改善が期待できるなど、身体の反応を見極めてから通院頻度をアドバイスします。

(b)自分の感覚で通院する

マッサージを受け慣れている方であれば、自分の中で最適なマッサージ頻度を把握している人も多いと思います。短いスパンでマッサージを受けるとかえって身体がだるくなる、または一ヶ月マッサージを受けないと身体が辛くなるなど。これも決して間違った考え方ではありませんが、感じている自覚症状、つまり主観による身体の状態と、実際の身体の状態には大きなギャップが存在する場合があります。特に突発的な痛み(ぎっくり腰や肉離れなど)はマッサージを受けることで客観的な視点を取り入れた方が安全に予防できます。

(c)症状が辛い時に通院する

身体が辛いからマッサージを受ける。現実的にはこのケースが最も多いかもしれません。年齢や身体に蓄積した負担によって個人差はありますが、最初のうちはマッサージを受ければスッキリ解消していた症状も、次第に効果が薄れていく傾向にあります。つまり単発でもマッサージを受けていれば解消されていた症状が徐々に慢性化し、マッサージを受ける頻度が増加し、結果的に定期的なマッサージが必要になってしまうのです。


マッサージを受ける頻度に絶対的な「正解」はありません。身体の状態、マッサージを受けた後の反応、改善目標によって頻度は変わってきます。

捻挫や肉離れなどのケガをした時の正しいマッサージ頻度の考え方

関節や筋肉を傷めてしまったときの正しいマッサージ頻度の考え方について解説します。

(a)ケガの種類で決める

関節における靭帯の捻挫は患部を固定し安静を保つことが重要です。そして足首の捻挫などの場合において足の痛みをかばって歩行を続けると患部以外の部分が痛みだすことがあるのでそこのケアでマッサージを活用するとよいでしょう。つまり捻挫の初期はあまりマッサージは必要なく固定と安静がメイン、痛みが軽減してきたタイミングでマッサージの頻度を増やすとよいでしょう。

(b)完治目標のタイミングで決める

「ケガをいつまでに治したいか」という観点から逆算してマッサージを受ける頻度を設定します。試合の直前などは強い刺激のマッサージは控えるべきなので、試合の少し前までに治療が完了する日程で頻度を決めるとよいでしょう。

(c)再発防止を重視して決める

捻挫や肉離れといった一時的なアクシデントによるケガは単純に完治するという視点だけでなく「再発防止」が重要になります。例えば運動によるケガの場合は、運動の頻度に合わせてマッサージの頻度を設定することが大切です。運動の頻度が週に3回なのに、マッサージの頻度が週に1回ではマッサージによるケアよりも運動による負担の方が上回ってしまい、再発を誘発する原因となります。再発防止に重点を置くのであれば身体にかかる負担とケアを同じ頻度で行なうとよいでしょう。

肩こりや腰痛、偏頭痛など慢性的な症状の正しいマッサージ頻度の考え方

慢性的な症状にはマッサージにおける刺激に対する反応が重要な指標になります。

(a)マッサージ後の反応で決める

マッサージを受けている時だけは気持ちが良いというレベルではそもそもマッサージが適切ではない可能性があります。しかしマッサージを受けても「すぐに戻ってしまう」という場合は「マッサージの効果が継続した期間」が大切です。例えばマッサージを受けて「一日くらいは楽だった」という場合は短い施術時間でもよいので短期間で高頻度のマッサージを受けることで効果を実感できます。またマッサージ後の「好転反応が強く出る」場合は数日から一週間程度、好転反応が収まってから再度マッサージを受けることで効果を高めることができます。つまり初回のマッサージでは「どのくらいの頻度でマッサージを受ければよいか?」という次回以降の通院頻度は判断ができません。少なくとも2回目のマッサージのタイミングで「初回のマッサージ後の反応」を確認してから次回以降のマッサージ頻度を設定するのが正しい考え方となります。

(b)負担のかかる要素から逆算して決める

肩こりや腰痛といった慢性的な症状を引き起こす原因の頻度と比較してマッサージの頻度を決める方法があります。例えば慢性的な症状を引き起こす原因が「毎日の仕事」である場合、マッサージの頻度は「多い方が効果を実感」できます。身体にかかる負担が毎日あるにもかかわらず、身体をケアするマッサージの頻度が少ないと効果が実感できず、受けても意味がない状態になってしまいます。

(c)期間を決めて通院する

マッサージは定期的に受けることが大切ですが「辛いときだけマッサージに行く」という方法ではいつまでたっても改善には向かいません。症状の改善と悪化を繰り返すだけです。根本的に改善に向けてマッサージを受けるのであれば「1か月間は毎週マッサージを受ける」「週2回のマッサージを2カ月継続してみる」といった方法がオススメです。症状の程度や負担の度合いによって期間は個人差がありますが、ある程度の改善が期待できる頻度とペースでマッサージを受けないと同じことの繰り返しとなってしまいます。

寝違えやぎっくり腰など突発的な痛みの際の正しいマッサージ頻度の考え方

寝違えやぎっくり腰は「マッサージをしない方がよい」と言われることがありますが、マッサージをした方が早く治るケースも多くあります。

(a)痛みの程度で決める

単純に「痛みの程度」があまりにも強い場合はマッサージで刺激を入れることはオススメしません。寝違えであっても炎症の痛みだったり腰痛であれば内臓由来の痛みであったりするケースがあり、激烈な痛みがある場合は安静を保ち、病院での検査を検討すべきといえます。一方で首や腰の「動きに伴って痛みを感じる」場合はマッサージでの早期改善が可能ですマッサージによる刺激で痛みの軽減が確認できれば、マッサージの頻度に比例して改善していきます。つまり「痛みが残っている間は積極的にマッサージを受ける」ことで改善できるということになります。

(b)完治目標から逆算して決める

通常であればマッサージや安静を保つことで自然と回復していくのを待てば良いわけですが、例えば「明日から旅行にいく」「1週間後にマラソン大会がある」など完治目標が決まっている場合は、目標から逆算してマッサージの頻度を決めると良いでしょう。完治目標までの日数が少ない場合は施術時間を長く設定することも効果的です。マッサージの頻度、そして1回の施術時間の延長によって目標までに完治を目指します。

(c)応急処置か根本改善かで決める

寝違えやぎっくり腰は、身体の状態として根本改善まで至らなくても痛みが消えてしまいます。つまり表面の筋肉の硬さを取るだけで症状が改善されるのです。しかし深部の筋肉の硬さを残してしまうと「再発リスク」の可能性が高まります。そこで取り急ぎの痛みだけ改善されれば良いと考えるのであればマッサージの頻度は数回で問題ありません。しかし再発予防の観点から根本改善を目指す場合は「痛みの感覚」が消えたとしても、筋肉や身体の状態が改善していくためのマッサージの頻度を考える必要があります。

マッサージを受ける頻度について様々なポイントから解説しました。個人差があるので施術をしてくれるスタッフともよく相談して決めると良いでしょう。くれぐれも「効果が実感できない」「同じことの繰り返し」のようなマッサージとならないように気を付けましょう。

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