(b)就職先次第?
マッサージの方法や考え方は整骨院、会社、院長、などによって全く違います。そしてそれらは「秘伝のタレ」のごとく「見て盗め」「伝家の宝刀」のように扱われます。学校を卒業して就職した整骨院や会社がしっかりと研修をおこなう場合はまだ良いほうで、現実にはまともに技術を教えてもらえない職場環境も普通に存在します。業界的に師弟関係制度が根強く残り、師匠に気に入られないといつまで経っても技術を習得できないのです。また研修制度が確立されている整骨院や会社でも、やっていることは「施術のマニュアル化」です。どのスタッフが施術を担当しても、患者さんが不満に感じない程度の最低限のクオリティを維持するためのマニュアル化です。例えば「15分で全身をマッサージする」といった内容のマニュアルが一般的です。つまり「痛みを取る」「治す」といった視点が欠如したマニュアルです。