マッサージ

膝が痛いときに検討すべき、整形外科以外の選択肢とは

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
膝 整形外科

Quora(クオーラ)での回答をしました。
ユーザーコミュニティで作成、編集、運営を行うQ&AサイトであるQuora(クオーラ)で下記の質問に対する回答をしました。

膝の痛みを痛みを改善する上で絶対に必要なこと

膝の痛みの原因となる要素は非常に複雑です。病院に行けば治るという認識の甘さが長引く原因の可能性があります。

膝 整形外科

(a)各種検査

膝の痛みを改善する為には必ず最初に病院の検査を受けることが大切です。膝を捻ったという状況でも「どこが」損傷を受けているかを明確にしなければ治療法を決めることができません。レントゲン検査、MRIなど画像による客観的な診断を受けましょう。

(b)痛みが発生した経緯の分析

膝に痛みが発生した経緯を分析することで原因となる可能性を見つけ出すことができます。これは膝に痛みを抱えた本人がおこなうべきもので、医療機関に丸投げするようなスタンスでは対症療法で「様子をみましょう」というお決まりの説明を受けることになります。

(c)痛みの出る動作の確認

歩くと痛いのか、階段の昇り降りが痛い、しゃがむと痛い、という具合に膝に痛みを感じる場面は様々です。この「場面」を分析することで対策が可能になります。また場面と原因は密接に関連しているので、場面を分析するだけでも原因が明確になることもあります。

膝を構成する3つの要素

なぜ膝の痛みは治りにくいのか、それは大きく3つの要素が存在するからです。3つの要因のどこに、またはいくつの要因が関連しているかを見極めることが必要です。

(a)外側

膝の外側には膝の関節の動かす原動力となる「筋肉」が位置しています。また膝の安定性や保護を目的とした「靭帯」「腱」の存在も重要です。

(b)内側

膝の関節の内側には大腿骨と下腿骨を連結する「十字靭帯」があります。また2つの骨の緩衝材となる「半月板」「軟骨」もあります。これは外観からは確認することができない要因で、必ず検査が必要です。

(c)動き

膝の関節における外側と内側の要素は「断裂」「破壊」といったことが痛みの原因になります。内側の靭帯が損傷を受けていることが検査によって明確になれば、治療法は「靭帯の再建・修復」で完了です。しかし膝の関節には「動き」という大きな要因があります。わかりやすくいえばX脚O脚など膝の屈曲角度に影響を与える要因の存在により膝の「正しい動き」が制限されてしまうのです。これは検査では判断ができない要因で、自分以外の第三者に客観的に見て判断してもらう必要があります。

膝 整形外科

整形外科で対応できる膝の痛みとは

整形外科で対応できる膝の痛みは下記の通りですが、上述した内容でいえば「内側」の要素です。つまり検査によって画像診断が可能な要素です。

(a)半月板

半月板は関節への負荷を適度に分散させると同時に関節の安定性の確保を担います。状態により温存するか、または外科的手術で修復をおこないます。

(b)十字靭帯

十字靭帯は大腿骨と下腿骨を連結すると同時に膝の回転を制御する役割を担います。一度損傷を受けると将来に渡り症状を残すことが多いのが特徴です。

(c)関節軟骨

関節軟骨は膝の曲げ伸ばしの動きを円滑におこなう役割を担っています。関節軟骨が損傷を受けると関節としての動きが大きく影響を受けることになります。

これらはいずれも整形外科での治療が必要な要素であり、自然に回復するといったことはほとんど期待できません。または外部から刺激するマッサージや整体でもアプローチが不可能です。

治療法について整形外科以外の選択肢とは

整形外科以外の選択肢とはつまり「外側」と「動き」による要因へのアプローチです。内側の要因に対しては整形外科での対処が必要ですが、反対に外側と動きに関しては下記の選択肢を検討する必要があります。

(a)筋力トレーニング

筋力トレーニングは主に「筋力不足による痛み」へのアプローチ方法になります。例えばランニングを1時間以上継続すると膝が痛くなるようなケースで有効です。反対に上述した内側の損傷へのアプローチ方法としては適切ではありません。

(b)マッサージ

マッサージは外側要因における筋肉や靭帯、腱へのアプローチに効果的です。筋肉の硬さや緊張が原因となっている膝の痛みのときに検討すると良いでしょう。

(c)フォーム改善

フォーム改善は主に「動き」に対するアプローチ方法です。例えばスクワットトレーニングのときに膝が痛いケースでは膝の動き(フォーム)に問題が潜んでいることがあり、フォームを改善することで痛みを改善することができます。

膝の痛みは「安静にしていれば治る」ケースがある一方で、原因を明確にして適切なアプローチを実施しないと改善しないこともあります。病院での検査でも問題の有無を明らかにし、次なる対策を講じることが大切といえます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

キーワードを入れてください

記事に基づいた施術の相談