【体重】
過度な肥満は腰痛の原因となります。上半身を支える腰には常に負担がのし掛かり慢性的な腰痛を引き起こしやすい状況です。体重を減らすなどの対処を行わない限りは腰痛から解放されることがありません。減量を目的に運動をする上でも腰痛が障害となる悪循環に陥ります。また「ポッコリお腹」のメタボも治らない腰痛の原因となります。腹部、つまり身体の前面に「重り」がある状態なので常に腰が前に引っ張られるストレスがかかります。お腹が大きい妊婦さんのイメージです。全体の体重だけでなく、身体のバランスに影響を与えるお腹周りの状態も治らない腰痛の原因となります。
【側湾症】
側湾症(そくわんしょう)とは背骨が歪んだ状態を意味します。猫背は身体に対して前後方向に歪む状態で、側湾症は左右方向に歪む状態です。生まれながらに背骨が歪んでしまうものと成長するにつれて背骨が歪んでしまうものがあります。いずれにしても正常な背骨の状態ではなく、通常の腰痛では見られない極端な筋肉の左右差や関節の変形があります。側湾症には根本的な解決策がありません。側湾症の改善というより痛みの緩和、コントロールという視点で治療が行われることが一般的です。生まれながらの側湾症は本人も自覚していることがほとんどですが、成長するにつれて背骨が歪んだケースでは本人が認識していないこともあります。気になる場合は病院でチェックしてもらいましょう。
【先天性股関節脱臼】
先天性股関節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう)は幼少期に股関節が脱臼してしまう状態です。成長とともに改善され、次第に脱臼は起こらなくなります。しかし幼少期に脱臼を繰り返した股関節は不安定感が強く、歩き方に変調をきたすことがあります。歩く際の「歩幅」や「リズム」に左右差があり腰に多大な負担とストレスを与えます。幼少期に先天性股関節脱臼を経験している場合は治らない腰痛の原因として関連を考える必要があります。
【大腿骨頭壊死】
大腿骨頭壊死(だいたいこっとうえし)は太ももの骨である大腿骨が骨盤との連結部分で壊死を引き起こす病気です。大腿骨頭壊死は最初、「歩きにくい」「ふとももが痛む」といった症状から始まり次第に「腰が痛い」状態となります。壊死は進行性で悪化し、病院で壊死が判明した時点で即手術で対応することも珍しくありません。大腿骨頭壊死という基礎疾患が原因で引き起こされる腰痛は、「腰の痛み」にアプローチしても改善がなく、大腿骨頭壊死への対応が必要です。腰痛だけでなく、「足が痛む」「歩きにくい」「あぐらがかけない」といった腰痛に付随する特徴的な症状がある場合は専門医へ相談することが大切です。
【腰椎圧迫骨折】
腰椎圧迫骨折は主に高齢者に起こる腰骨の骨折ですが、過度なトレーニングでも引き起こされることがあります。通常の骨折と違って、圧迫骨折は痛みは強いものの「骨折している」と思うほどの痛みが出ません。腰が痛いと感じていても放置していることが多く、いつまで経っても痛みが治らないということで病院で検査をすると「骨折していました」と過去形で骨折が判明します。腰を痛めるようなことをした覚えがなく、骨粗しょう症など骨に疾患を抱えている場合や筋トレや仕事で重量物を頻繁に持ち上げるといった特殊な要因がある場合は要注意です。