(a)運動
軽いぎっくり腰でも運動は控えた方がよいでしょう。「軽めの運動なら大丈夫」とおもって運動した結果、重度のぎっくり腰を引き起こすケースがあります。特にジムで運動することが習慣化している人はジムで身体を動かせないことがストレスに感じてしまうようです。このようなケースでは「腰に負担のかからないトレーニングに限定すれば大丈夫」と安易に考えがちです。どんなトレーニングであっても体幹を使います。重量物を手に持つだけでも腰に負担はかかります。トレーニングはもちろん、普段以上に腰の安静を意識することが必要です。また週末に運動する予定(マラソン大会やイベント)のある人は予定をキャンセルしたくないという思いから、軽いぎっくり腰でも強行参加される人がいます。やはり「無理しない程度に参加すれば大丈夫だろう」と考えがちです。「無理しない程度」に参加するというコントロールは非常に難しいことです。気持ちの高ぶりも手伝って、無意識に無理してしまうことがほとんどです。軽いぎっくり腰が重度のぎっくり腰になってしまうリスクを考えて慎重に判断することが大切です。