(b)血流低下
身体の中で血流の低下を感知すると痺れを引き起こします。特に脳内の血管詰まりや破損で血流が低下した場合は瞬時に痺れとなって異常を知らせます。脳内の血流低下は生命維持に直結する緊急性の高い不具合で、痺れだけでなく「フラフラする」「呂律が回らない」など普段なら無意識に調節される行動が思うようにできないといった症状が現れます。また手や足でも血流低下は痺れのほかに冷たく感じる「冷感」や皮膚の色の「変色」といった症状がみられます。脚では血流の低下が長期間に及ぶと「静脈瘤」を形成し皮膚の表面に血管が浮き出る現象がみられます。血流が不足するということは細胞が壊死することにつながる恐ろしい状態ですが、痺れはその初期段階で見られる特徴的な症状です。痺れを感じている状態は少なからず血流の低下が起きていると考える必要があります。