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手の痺れを引き起こす3つの原因! 痺れのメカニズムを解説

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手の痺れ 原因

手が痺れるこはありませんか? 手が痺れてもすぐに治るなら問題ありません。しかし手に痺れある状態が継続しているようなら注意が必要です。手の痺れは重大な病気を知らせるサインの可能性もあります。今回は手の痺れを引き起こす原因について解説します。

手の痺れは神経異常のサイン?

手が痺れるという現象は、必ず何らかの異常を示しています。それは神経の異常であり、原因となる神経によって早急な対処が求められる場合もあります。ここでは神経が痺れを引き起こすことの意味について解説します。

(a)酸欠

神経はほかの臓器と同様に酸素が必要です。神経の正常な機能を維持するためには、適正量の酸素が安定して供給されていることが重要です。神経への圧迫や締め付けにより酸素供給が滞ると初期段階として「ビリビリ」とした痺れを感じ、その状況が継続されると「ジンジン」とした痛みを伴う強い痺れになります。さらに状態が悪化すると感覚が麻痺し、運動機能としての「動作」が困難になることがあります。腕や脚に伸びる太い神経ほど酸欠の影響を強く受けるため、酸素不足は手足の痺れを引き起こす要因となります。また過換気症候群などの呼吸の乱れによっても手に痺れが出ることがあり、手の痺れは血中の酸素濃度の異常を示しているといえます。

(b)血流低下

身体の中で血流の低下を感知すると痺れを引き起こします。特に脳内の血管詰まりや破損で血流が低下した場合は瞬時に痺れとなって異常を知らせます。脳内の血流低下は生命維持に直結する緊急性の高い不具合で、痺れだけでなく「フラフラする」「呂律が回らない」など普段なら無意識に調節される行動が思うようにできないといった症状が現れます。また手や足でも血流低下は痺れのほかに冷たく感じる「冷感」や皮膚の色の「変色」といった症状がみられます。脚では血流の低下が長期間に及ぶと「静脈瘤」を形成し皮膚の表面に血管が浮き出る現象がみられます。血流が不足するということは細胞が壊死することにつながる恐ろしい状態ですが、痺れはその初期段階で見られる特徴的な症状です。痺れを感じている状態は少なからず血流の低下が起きていると考える必要があります。

(c)異常警報サイン

神経は脳みそから全身に向けて神経線維を張り巡らせている構造ですが、全身に指令を伝達するほかにも役割があります。脳みそから全身の反対に、全身の情報を脳みそへと伝達する役割があります。これは身体のどの場所に不具合があってどのように改善する必要があるのか、指をケガして出血している、足の血流が低下して冷えている、など身体に起きる異常を敏感に発見するのが神経の役割です。痺れという現象は神経が身体の異常を発見した初期に発する警報サインです。この段階で異常が解消されれば痺れは治まります。身体の異常が放置されると痺れの感覚はより強い「ジンジン」「ヒリヒリ」といった感覚になります。この段階でも適切な処置が行われれば異常は改善が期待できます。痺れの最終段階は「感覚消失」です。痺れを放置すると最終的に神経の機能が失われてしまい、一度失われた神経の機能」は基本的に回復しません。この記事では「痺れ」について解説していますが、痺れを放置すると悪化し続けることになります。身体の異常を発見する初期の警報サインが「痺れ」です。このように考えると、痺れを放置することは将来的なリスクを放置することにも繋がってしまうと理解することが大切です。

手の痺れを引き起こす3つの原因とは

手の痺れを引き起こす原因には3つの神経が関係していて、どの神経に原因があるのかによって対処の緊急度が大きく変わります。ここでは手の痺れを引き起こす神経と、その緊急性について解説します。

(a)脳の異常

人間の神経系最高峰機関である「脳神経」はすべての神経のスタート地点です。脳神経を起点として全身に神経を張り巡らせています。脳神経や神経伝達物質の異常によって手に痺れがでることがあります。脳神経が原因で起こる手に痺れは年齢による加齢が関係していることもあり、早急な対処が良好な予後に繋がります。また脳内の血管に異常がある場合も手に痺れを引き起こします。血管の異常は破裂や梗塞を意味することがら対処の緊急性が非常に高く、病院への早急な受診が必要です。しかし手の痺れがあるという状態だけで、それが脳の異常なのかを判断することは専門医でも難しい判断です。手の痺れのほかに「うまく話せない」「箸やペンを握れない」といった「動き」の異常にも着目することが大切です。痺れは「感覚」で、動きは「運動」です。普段通り話せているか、指先の細かい動きができるかどうかも判断材料として有効です。

手の痺れ 原因

(b)脊髄神経

脊髄神経はの神経に次ぐ大きな神経構造です。脳神経から伸びる脊髄神経は背骨の中を通りお尻まで到達します。脊髄神経は椎間板ヘルニアで有名なクッション性の組織による障害や、身体の各部位に伸びる神経の根元で起こる神経根障害が痺れを引き起こします。痺れのほかにも握力が弱くなる、肘や肩が動かしにくくなるなどの「筋力低下」も起こります。また、肩や腕に肩こりに似た違和感を引き起こすこともあります。脳の異常で起こる症状と比べると痺れ、筋力低下、感覚異常は「ゆっくり」と起こります。数カ月から数年という時間をかけて徐々に痺れが強くなったり筋力が低下することが多く、脳の異常と比較すると緊急性は低いといえます。しかし、時間をかけて徐々に悪化しているという意味では見過ごすことができない原因です。脊髄神経が原因でなのかを判断するには専門的な検査が必要になります。痺れや筋力低下を認識した初期の時点で検査、治療を行なうことが理想です。

(c)末梢神経

脳神経と脊髄神経以外の神経を末梢神経と呼びます。末梢神経は身体の血管と同じように全身に広く走行していて、上腕神経、坐骨神経といった具合で場所によって名前が変わります。手の痺れを引き起こす神経として上腕神経、正中神経、橈骨神経、尺骨神経が有名ですが、脳の異常や脊髄神経が原因の痺れと比べると緊急性は低く、原因となっている神経の特定も難しくありません。手の痺れを引き起こす前段階として「薄い手袋をしているような」皮膚の違和感や冷たく感じるといった「冷感」が出ることもあります。また野球やゴルフなど同じ動作の繰り返し動作でも末梢神経の障害を引き起こすことがあり、フォームの改善や休息を取ることで痺れが改善される場合は様子を見ても良いといえます。

手の痺れを引き起こす主な疾患

前述したように手の痺れは脳、脊髄神経、末梢神経の各神経で引き起こされますが、身近な手の痺れは末梢神経によるものがほとんどです。末梢神経による痺れは運動によるケガや日常生活の繰り返し動作でも起こりやすいのが特徴です。ここでは手の痺れを引き起こす主な疾患について解説します。

(a)手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)

手根管症候群は手首にある手根管を通る正中神経が障害されて起こる症状です。正中神経は手の感覚、指の運動をコントロールしていて、手全体や指に痺れを引き起こします。手首の腱鞘炎と似ていますが、手首の痛みではなく痺れや感覚麻痺がみられる場合は手根管症候群が考えられます。手根管症候群が長期にわたり改善されない場合、手の平の筋肉の低下(萎縮)が起こり親指の動作がおもうようにできないといった症状が現れます。

手の痺れ 原因

(b)橈骨神経麻痺(とうこつしんけいまひ)

二の腕付近を走行する橈骨神経は圧迫を受けることにより障害を受け、痺れや指の動きの不具合を引き起こします。打撲や骨折など直接神経を損傷するような場合を除き、一時的な橈骨神経の麻痺は時間が経つにつれて回復することがほとんどです。反対に橈骨神経が損傷を受けると神経が麻痺状態となり、手を開く(ジャンケンのパーの状態)ことが困難となります。ハッキリとした痛みや痺れを認識しないまま徐々に橈骨神経の麻痺が進行し、手が開かない状態になって初めて橈骨神経の異常を認識することもあります。手で何かを掴もうとして手を大きく広げようとしても、思うように指が開かない場合は橈骨神経の異常を疑う所見となります。

(c)肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)

肘部管症候群は肘の内側を通る尺骨神経(しゃっこつしんけい)による障害です。尺骨神経の異常では初期症状として手の痺れが引き起こされます。肘をぶつけた際に、手や腕に強い痺れを感じる現象が尺骨神経の痺れです。肘の骨を損傷したり運動や仕事で同じ動きを繰り返し行うことなどが原因として痺れが引き起こされます。

(d)胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)

鎖骨付近を走行し、腕から指先まで伸びる神経が骨、肋骨、筋肉などによって障害を受けることで痺れを引き起こすのが胸郭出口症候群です。手の痺れだけでなく肩や背中のコリ感が伴ったり腕を挙げた状態(つり革を掴む、高所での作業)で症状が悪化するなどの特徴があります。

手の痺れは様々な要因で引き起こされることから原因の特定には慎重な判断が求められます。一時的な痺れや、すぐに治まる痺れであれば様子を見ても良いですが、急激な強い痺れの出現や、痺れ以外の痛みや動きの不具合などが現れた場合は病院への受診を検討することが必要です。

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