(b)捻挫などのケガ
手首の痛みは、手首の関節を捻挫することでも引き起こされます。「転倒して手をついた」「強い力で手を引っ張られた」などです。転倒や強い外力など手首が痛くなった要因が明確のため、腱鞘炎と判断されることはないと考えられます。捻挫は腱鞘炎とは異なり、炎症や靭帯損傷が伴うため、対処法も腱鞘炎とは大きく異なります。単に安静にしているだけでは完治が難しく、一定期間の「固定」が必要です。また固定が終了したあとは、関節可動域の回復を目的としたリハビリが必要です。誤って腱鞘炎と判断してしまい「放置しておけばそのうち治るだろう」と考えていると関節の可動域が狭くなったり難治性の痛みを引き起こすことになるため注意が必要です。