(d)親指の酷使
昔は経理などで大量の紙をめくる作業をしていた人に多い原因でしたが、現代ではスマートフォンやゲームに置き換わりました。手首の関節と同様に、親指の付け根は腱鞘炎を引き起こしやすい部位です。片手でスマートフォンの画面をタッチする動作や、ゲームで親指を酷使するすることは腱鞘炎の原因となります。ここで注意が必要なのはスマートフォンやゲームを操作しているときは案外痛みがなく、他の動作(ドアノブを捻る、物を持ち上げるなど)で痛みを感じるケースです。これは原因が親指の酷使であるにもかかわらず、痛みを実感するタイミングが異なることで「親指の酷使が原因である」という認識が生まれにくいという問題を引き起こします。腱鞘炎の痛みが長期間にわたり改善されない場合は親指を酷使していないかを確認しましょう。