(b)疲労の蓄積
疲労の蓄積で起こる肘の内側の痛みは「特に肘を痛めるようなことはしていない」という認識が多いです。明確な原因が浮かばないわけですが、これは長時間スマホを使用する際に、一定の姿勢(肘の角度)を維持することが負担の蓄積となります。同じ理由で重い荷物を手で持って長時間歩いた、赤ん坊を腕に乗せて抱っこする、なども、荷物や赤ん坊を支えるために肘を軽度屈曲の角度を維持し続けたのが原因です。このような原因はスマホを使用している時、または荷物を持っている時には痛みが出ず、その後の動作(雑巾を絞る、着替えのときに肘を曲げ伸ばしするなど)で痛みを感じることが多いので、原因と痛みの発生にはタイムラグがあります。原因が浮かばない時は時間をさかのぼって考えると原因が見つかります。