痛みをとるために

ストレートネックの痛みを解消するために意識したい5つのこと

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ストレートネック 痛み

「あなたの首はストレートネックですね」と指摘されたことありませんか? みなさんこんにちは。笹塚トレース整骨院の石垣です。肩こりや頭痛などで病院や整体に行くとストレートネックだと言われたものの、具体的な対策については詳しい説明が少ないことに困惑した経験がある方はぜひご一読ください。

(a)病院や整骨院、整体で使われる用語

ストレートネックは頚椎の疾患や肩こりなどの原因として広く使われる用語です。首や肩が辛いという症状の場合、検査をしても明確な原因が見つからないことがほとんどです。しかし「原因が不明」です、とは説明しにくい場合によく用いられる表現がストレートネックです。極論、説明する上で非常に都合の良い言葉という程度の認識です。

(b)レントゲンで判明する頚椎の形状

ストレートネックかどうかの判断は体表の目視とレントゲン検査があります。あまり厳密な定義はありません。体表の目視は感覚的な評価でまさに「見た目」の判断です。レントゲン検査では頚椎の形状が見えるのでわかりやすいですが、素人目には判断できません。

(c)症状の有無は個人差が大きい

ストレートネックは病院や整体で都合よく利用されているので多くの誤解が生まれています。頚椎の形状がストレートネックだとしても、何も症状がない場合もあります。ストレートネックが肩こりの原因であると説明される一方、ストレートネックだからといって必ず肩こりになるというわけではありません。

ストレートネックが原因の症状

ストレートネックが原因といわれている代表的な症状について解説します。

(a)肩こり

肩こりの原因には様々な要因がありますがその中でもストレートネックの存在は関連が深いといわれています。それ故、肩こりの改善を目的にストレートネックの改善を希望されるケースが多々あります。

(b)眼精疲労

目の疲れである眼精疲労は肩こりとセットで引き起こされることが多いため、やはりストレートネックとの関連が指摘されています。しかしストレートネックの改善とは関係なく、眼精疲労の改善は十分可能です。

(c)手や腕の痺れ

手や腕の痺れは頚椎の神経に問題が考えられるため、ストレートネックの存在が関連していると言われています。ストレートネックは、頚椎ヘルニアの「軽症版」という位置付けで説明されることが多いのが特徴です。

肩こり、眼精疲労、手や腕の痺れは病院での検査では明確な原因が見つかりにくく、とは言え「原因不明です」とは患者に対して説明するわけにもいかず、それらしい説明としてストレートネックが頻繁に使われているのが現実です。

ストレートネックの痛みを改善する5つのポイント

ストレートネック(頚椎の湾曲)を改善するのではなく、具体的な「症状」にアプローチするのが現実的な対処法になります。

(a)肩こり

セルフで肩こりを改善する場合、効果的として多く聞かれるのが「定期的な運動」です。実際問題として重症な肩こりは改善が難しいですが、軽症な肩こりなら改善が期待できます。

(b)眼精疲労

眼精疲労は肩こりと連動していることが多いですが、こちらは運動での改善は難しいのが現実です。マッサージでは比較的簡単に改善が可能ですが、セルフで改善を目指す場合は「目を酷使する」要因を減らしていくしか方法がありません。スマホやパソコンの画面を見る時間を減らし、自然の中で遠くの景色を見るのが効果的です。

(c)頭痛

頭痛は原因によって対処法が異なります。単純に筋肉の硬さをマッサージでアプローチすることで頭痛が消える場合もありますが、神経的な要因の頭痛は専門的なアプローチが必要です。

(d)噛み締め、歯ぎしり

歯科医院などでマウスピース矯正を推奨されていますが、これは噛み締めや歯ぎしりを改善するのではなく「歯を保護する」ことが目的なので根本的でありません。かといって明確な治療法が確立されているわけでもありません。当院では主に筋肉の硬さと精神的ストレスの2点にアプローチする考え方を採用しています。

(e)猫背

猫背は単純に「背筋を伸ばす意識」で整う場合もあります。しかし多くの猫背は腰やお尻、ハムストリングスの緊張状態の結果として引き起こされています。つまり背中を伸ばすよりも「背中へかかる負担を減らす」ことの方が猫背改善に有効なのです。

ストレートネックの痛みは必ずしも肩こりや眼精疲労の原因とはならず、ストレートネックの改善だけを目的にしても症状の改善が期待できるというわけではありません。ストレートネックではなく、肩こりや眼精疲労といった症状を個別にアプローチするのが良いといえます。

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