よくある痛み

歯ぎしりが引き起こす肩こりや頭痛を解消するマッサージ方法

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歯ぎしり 肩こり

歯ぎしり、認識してますか? みなさんこんにちは。笹塚トレース整骨院の石垣です。肩こりや頭痛の原因の1つとして「歯のトラブル」があります。歯ぎしり、噛み締め、噛み癖など顎関節に異常な緊張が引き起こされることで首や肩の筋肉がカチカチになってしまいます。

(a)多くが原因不明

歯ぎしりが起こる原因として明確に確立された根拠はありません。ですので解決方法についても対症療法がメインとなり、改善を目的とした専門機関もありません。

(b)精神的要因

歯ぎしりで悩む患者さんのお話を聞いていると歯ぎしりの発生時期と、精神的な要因が重なっているという傾向がみられます。過度なストレスや不安といった要因は歯ぎしりの発生要因として考えられます。

(c)筋肉の過剰な緊張

筋肉の過剰な緊張は精神的な要因によっても起こり得ますが、一方で肩こりや首こりといった要因が悪化した際にも起こります。多くは肩、首、背中の筋肉の慢性的な硬さや疲労を放置した結果として起こり得るものです。

歯ぎしりに有効な対策は?

歯ぎしりに有効な対策はあるのでしょう。ここでは一般的な対策について解説します。

(a)マウスピース

歯ぎしりは主に歯科でのマウスピース作成で対応されます。歯ぎしりが日常的に起こる場合、歯ぎしりそのものだけでなく「歯の損傷」につながります。つまり歯を保護するためにマウスピースを使用するわけですが、歯ぎしりそのものを改善する目的ではありません。

(b)枕

枕は主に睡眠時の頚椎の姿勢への対策です。枕が高過ぎる場合に「顎を引く」ような姿勢となり顎関節を窮屈な状態を強いることへの対策です。これも根本的改善策とはいえます。

(c)マッサージ

整骨院におけるマッサージは上記で解説した筋肉の過剰な緊張への対策です。マッサージによる筋肉の弛緩では歯ぎしりの「軽減」「頻度の低下」は期待できますが、改善には多くの時間が必要です。

歯ぎしりとマッサージ

歯ぎしりの改善は病院や歯科でも根本的な治療はありません。そこで整骨院などマッサージによる改善を検討する場合について解説します。

(a)歯ぎしりにみられる筋肉の硬さ

歯ぎしりは頚部の筋肉に「特徴的な硬さ」が現れます。これは筆者の感覚的なお話ですが、患者さんご本人が歯ぎしりを認識している、していないに関わらず、歯ぎしりを連想させる頚部の筋肉の硬さを見つけることができます。この筋肉の硬さに対してマッサージでアプローチすることは硬さの軽減が期待できます。硬さの改善が出来れば歯ぎしりの軽減も期待できます。

(b)肩こりや頭痛の改善は可能

歯ぎしりで悩んでいる人の多くは、歯ぎしりそのものよりも緊張した筋肉による肩こりや頭痛に悩んでいます。歯ぎしりに自覚がないことや根本的な改善方法がないことで、せめて肩こりや頭痛だけでもなんとかしたいと考えます。筋肉の硬さによる肩こりや頭痛はマッサージでの改善が十分に可能です。

(c)自律神経へのアプローチ

歯ぎしりは明確な原因が明らかになっていませんが、メンタル面も含めて自律神経の問題として改善のカギを考えるのが良いとおもいます。自律神経へのアプローチは様々ありますが、マッサージでも自律神経へのアプローチが可能です。実際、めまいや耳鳴りといった自律神経症状に対してもマッサージは効果的です。

歯ぎしりの問題点とは

最後に、歯ぎしりの問題点についてまとめます

(a)認識が難しい

歯ぎしりは自分自身で認識するよりも、身内の人間や歯科での検診で指摘されることで認識されることが多いです。指摘をされてもピンとこないくらいに、無意識のレベルでやってしまうのが「歯ぎしり」です。明確な原因が無いにもかかわらず、肩こりや頭痛に悩んでいる場合は歯ぎしりの有無を調べてみるとよいでしょう。

(b)肩こり、頭痛との相互関係

歯ぎしりで悩む患者さんのお話を聞いていると、肩こりや頭痛が悪化した結果として歯ぎしりが発生するケースと、反対にもともと歯ぎしりがあって徐々に肩こりや頭痛が悪化するケースがあるようです。歯ぎしりが肩こりや頭痛を引き起こし、その肩こりや頭痛が歯ぎしりをさらに悪化させるという悪循環の流れを断ち切ることは容易ではありません。

(c)顎関節症の併発

歯ぎしりは顎関節に慢性的にストレスを与えることになります。歯が削れてしまうことも問題ですが、長期的な観点では顎関節への負担の方が問題です。咀嚼に影響が出ると日常的な食事や発声まで苦痛になります。歯ぎしりは放置してはいけない症状なのです。

歯ぎしりと肩こりはそれぞれ単体で問題になるというよりも、お互いに影響を受けながら次第に悪化していく傾向があります。単に肩こりが酷いからマッサージを受けるといった対策ではなく、歯ぎしりの有無など根本的な原因について調べることが大切になります。

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