(c)副交感神経優位の効果
身体を温めることで得られる変化は血流や筋肉といった部分的な要因に限りません。自律神経を構成する「副交感神経」は温めることで働きが活発になります。副交感神経は身体をリラックスさせる神経で、身体にとって疲労回復や免疫力を向上させる重要な働きを担っています。一方で、肩こりに悩む人の身体は交感神経が優位になっているケースが多いといわれています。交感神経は身体を興奮させる神経で筋肉は硬くなり、血流も低下する傾向がつよくなります。つまり肩こりの改善には、自律神経でいうところの「副交感神経」の活用が欠かせません。身体を温めることによって、副交感神経の働きを活発にしてあげることが肩こりを改善する上で効果的であると考えることができます。