慢性的な痛み

足首の捻挫が治らない? 長引く捻挫の痛みを解決する対処法3選

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足首 捻挫 治らない

足首の捻挫は運動時に限らず日常でも起こり得るケガです。しかし、「放っておけば治る」と思っていませんか? 時間の経過とともに自然と改善するケースもありますが、それは適切な処置を施すことが前提です。足首の捻挫を放置した結果、いつまで経っても痛みが引かずに捻挫が治らないケースも珍しくありません。今回は捻挫した足首が治らない事例について解説します。

足首の捻挫が治らないとき、考えられる原因とは

整骨院は足首の捻挫で来院する方が大勢います。捻挫した直後に来院して適切な処置を継続することで完治に至る人がほとんどです。しかし足首の捻挫を放置して、いつまで経っても痛みが引かないことで来院される人も珍しくありません。ここでは足首の捻挫が治らない原因について説明します。

(a)RICEをしなかった

RICE(ライス)とは安静(Rest)冷却(Icing)固定(Compression)挙上(Elevation)の4つの処置のまとめた考え方です。(*挙上とは患部を心臓より高い位置に保持すること) 特に足首の捻挫のような炎症を伴うようなケガの場合に推奨される応急方法です。捻挫した直後にこのRICEの処置をいかに早く実施できるかで完治までの時間が大きく変わります。反対にこのRICEの処置が遅くなった場合や処置そのものができなかった場合は治りが悪くなる傾向が強くなります。足首の捻挫が治らなくて相談に来る人の多くはRICEの処置をしていません。

(b)痛みのある状態で普通に生活した

足首の捻挫も最初は痛みが強くて歩くこともままならないことが多いです。しかし少しづつ回復していくと「痛いけど歩ける」状態になります。多くの人はこのタイミングで固定を解除したり松葉杖をしないで歩いたりしてしまいます。本来は足首をしっかりと固定して松葉杖を使って歩くことで足首にかかる負担を最大限軽くする必要があります。「痛いけど歩ける」はとても厄介な状態で「痛みが軽くなっているから歩いても平気だろう」と認識しがちです。しかしここが捻挫の回復度合いを大きく左右する分かれ道となり、自己判断で固定を外したり普通に歩いたりしてしまうとほとんどのケースで完治までに長い期間を要することになります。

(c)完治する前に運動を再開した

足首を捻挫したあと、日常生活を送る程度であれば「歩いて痛みがない=完治」という認識でも問題ありません。しかし運動を開始する場合は痛みがないというだけでは完治と判断できません。日常生活で歩いても痛みがない状態が1〜2週間継続できるかといった判断が必要です。多くの人はある程度痛みが引いた時点で運動を再開する傾向があります。早く運動を再開したいという気持ちは理解できますが、この判断が結果的に捻挫の回復を遅らせる要因になります。完治する前に運動を再開した人の中には足首を再受傷するケースもあり、最初に捻挫したときよりも重症となることもあります。痛みのある状態での運動再開はオススメできません。

(d)病院に行かなかった

足首の捻挫では病院に行かず自分で対処する人も多くいます。頻繁に足首を捻挫する人であれば処置も慣れたものです。しかしここに落とし穴があります。「また足を捻挫してしまった」程度の認識だと「冷やして固定しておけば治るだろう」といつも通りの処置で済ませてしまうことがあります。しかし足首を捻挫した状況は様々で、ケガの程度も毎回同じとは限りません。軽度の靭帯損傷だと思っていたら骨に異常が見つかるケースもあります。病院に行かなかったことで重大な損傷を見逃してしまうリスクがあることをしっかりと理解しましょう。足首の捻挫を頻繁に繰り返している人ほど、病院で綿密な検査が必要です。

足首の捻挫が治らないケースの多くで「捻挫したけど大して痛くなかったので何も処置しなかった」「足首の痛みはあったが、足首をかばいながら普通に歩いていた」「痛みは残っていたが大事な試合があったので無理してやってしまった」「いつもの捻挫だと思って特に病院には行かなかった」というお話を聞きます。足首の捻挫が治らないのではなく、「治るために必要な環境が揃っていない」と考えられます。

足首の捻挫が治らないと感じたら

足首の捻挫がおもうように治らないと感じたら初心に戻って捻挫の回復に必要な処置を取ることが大切です。遅過ぎることはありません。足首の捻挫が治るために必要な環境を整えてあげれば十分回復が期待できます。ここでは足首の捻挫が治らないときに取るべき行動について説明します。

 

(a)病院で再検査

足首を捻挫したタイミングで病院に行ったとしても、時間が経過して痛みが治らない場合は再度病院に行きましょう。必要に応じて検査を行い、治らない原因について調べてくれるはずです。また投薬やリハビリなど自分ではできない処置を病院では受けることができます。検査の結果、明確な原因(骨や靭帯の異常)が見つからないとして問題ありません。足首の捻挫で最も怖いのは骨や靭帯に問題があるにも関わらず見過ごされて放置されてしまうことです。足首の捻挫が長期間に渡り回復せず、検査をしたら骨折が見つかったが時間が経過しているために骨が癒合していたというケースもあります。足首の捻挫で気になることがあれば早期に病院で相談することが大切です。

(b)固定する

これは足首に痛みが残る場合の処置として有効です。包帯やテーピングで足首を固定して、痛みが出ない状態を作り出します。足首が痛みを感じている状態は「悪化し続けている」と理解しましょう。捻挫の回復を促進するためには固定によって足首を安静な状態を保つことが重要です。また運動は控え、長時間の歩行や階段は避けることが理想です。どんなに医学が発達しても、人間に自然治癒力を最大限に引き出すのは患部を固定して安静することです。

足首捻挫治らない

(c)患部を冷やす

これは足首の痛みの種類によります。安静にしているときに感じる痛みが「ジンジン」とする場合は患部に冷却を行うことで痛みが沈静化します。また歩いた後などに痛みが強くなる場合も冷却が有効です。痛みが強くない場合は冷却は行わず、痛みを強く感じるタイミングで一時的に冷却を行うようにしましょう。

足首の捻挫だと思っていたが原因が見つからないときの対処法3つ

最初は足首の捻挫がきっかけでも、時間が経つと捻挫以外の要因で痛みを引き起こすことがあります。こうなると原因不明の痛みとなりますが、回復の可能性が全くない訳ではありません。ここでは足首の捻挫が治らないという場合に実際に行う改善の方法について解説します。全てのケースで当てはまる訳ではありませんが、上記で説明した「足首の捻挫を治すために必要な環境を整える」という目的でオススメできる方法です。

(a)温熱

一般的に足首の捻挫では「冷却」が基本とされています。しかし捻挫から時間が経過して骨や人体に問題がないにも関わらず痛みが残る場合は「慢性痛」の概念を取り入れることで改善が期待できます。慢性痛は急性痛の対義語として用いられる言葉で、怪我をしてから時間が経過しても治らない痛みを慢性痛と呼びます。時間の経過で「急性痛から慢性痛に移行する」と言われており、治らない足首の捻挫の状態は、「慢性痛」の考え方を取り入れることで改善するために必要なアプローチが大きく変わってきます。つまり温熱によって硬くなった筋肉を弛緩させ血流を促進させることが痛みの改善に繋がるという考え方です。

(b)マッサージを受ける

温熱と同様に足首の痛みが慢性痛であると考えた場合、筋肉をもみほぐすマッサージはとても効果的な方法です。慢性痛に移行したと考えられる足首の痛みは、痛みのある箇所以外にも筋肉が硬くなり過度な緊張を強いられています。筋肉の緊張により関節の可動域は狭く制限され、「新たな痛みを誘発する」原因となります。捻挫の患部に施術を行うには慎重な判断が必要ですが、筆者の経験上効果を確認している方法になります。

(c)足首の歪みを確認する

慢性痛に移行した捻挫の痛みは、筋肉だけが痛みの原因とは限りません。筋肉へのアプローチで痛みに変化が見られない場合にみるポイントとして足首の「歪み」があります。足首の関節は小さい骨の集合体となっており靭帯損傷による歩行バランスの乱れや足裏にかかる荷重の微妙な変化でも影響を受けてしまいます。足首の捻挫によって、靭帯や骨、筋肉に問題がないとしても関節部分に歪みを形成してしまうことで痛みを引き起こすことがあります。足首の関節について専門的な知識、経験が必要になりますが足首の捻挫が治らないケースでは原因として検討すべきポイントになります。

足首の捻挫を多く取り扱う中で感じるのは、ほとんどケースは「固定」と「安静」が保てるかどうかで決まるということです。捻挫には損傷の程度によって軽傷から重傷までランク分けがあります。しかし軽傷の捻挫でも適切な処置が行われなければ治りが悪く後遺症となって痛みや不具合を残してしまいます。反対に重傷の捻挫であっても適切な処置が適切に行われれば回復は早く、後遺症となることはほとんどありません。足首の捻挫が治らないのは「放置しても自然に治る」という誤った認識で理解されていることが原因です。捻挫を安易に考えることなく、慎重な判断が必要だと理解しましょう。

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