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親指の付け根が腱鞘炎になったときのベストな対処法3選

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親指 腱鞘炎

親指の腱鞘炎は仕事、家事、育児など様々な場面で発生します。腱鞘炎になると痛みがあることで動きが制限されてしまうのでおもうように作業を進めることが難しくなります。そこで今回は腱鞘炎の対処法について解説します。

腱鞘炎 親指

(a)同じ動作の繰り返し

腱鞘炎が引き起こされる1番の原因は「同じ動作の繰り返し」です。スマートフォンの画面を親指で操作する、パソコンのEntreキーを叩くなど親指または手首の関節部分に同じ動作が連続して繰り返されることで腱鞘炎が発生します。

(b)疲労の蓄積

腱鞘炎は短時間の疲労の蓄積ではそれほど心配はいりません。一時的な疲労の蓄積では問題にならない疲労でも、それが連日、数カ月と継続されることで疲労が蓄積されます。つまり最初のうちは平気だった作業でも、ある日突然痛みに襲われるのが腱鞘炎です。

(c)炎症と動作による痛み

腱鞘炎の痛みは、重症な場合は「炎症による痛み」で比較的軽症であれば「動作による痛み」です。炎症による痛みは「何もしなくても痛む」状態で、見た目にも赤く腫れあがったりすることもあります。動作による痛みは動かさなければ痛みを感じない状態で、多くの腱鞘炎はこちらのケースとなります。

親指の痛みが「腱鞘炎」であるかどうかの判断方法

手首や親指の痛みがすべて腱鞘炎とは限りません。ここでは正しい判断に役立つ見極めポイントについて解説します。

腱鞘炎 親指

(a)ぶつけたりひねったりしていない

手首や親指を何かにぶつけたりしていないか、または物を持った際にひねったりしていないかなど痛みが出る前の出来事に注意する必要があります。また時間差で痛みが出ることもあります。痛みが出る数日前までさかのぼって要因を探ることが大切です。

(b)継続した疲労の蓄積がある

上述の通り、親指や手首に対する疲労の蓄積がある場合は腱鞘炎の可能性が考えられます。これは自身が負担として感じていない場合でも、手首や親指の連続した動作などが日常的にあれば疲労の蓄積として認識することが大切になります。

(c)痛みが一定期間継続している

手首や親指の痛みに限らず、違和感や疲労感がある状態を放置した結果として腱鞘炎が引き起こされます。重い物を持ち上げたなどの要因により一時的に手首や親指に痛みを感じた場合に「時間が経てばそのうち治るだろう」と様子を見た結果として、痛み自体は少し軽減されてもいつまでたっても改善されず腱鞘炎(慢性的な痛み)に移行するケースが多いです。手首や親指の痛みが2週間以上継続する場合は腱鞘炎であると判断して対処を検討しましょう。

親指の付け根の腱鞘炎を改善する方法3選

腱鞘炎の痛みを改善する方法は3つあります。状況に応じて適切な方法を選択しましょう。

(a)安静

腱鞘炎は使いすぎや疲労の蓄積が主な原因なので、手首や親指を極力使わずに安静にしていることでも改善が可能です。例えば腱鞘炎を引き起こした原因が引っ越しや片付けなどの「一時的な」作業によるものであれば、安静にしておけば次第に痛みは軽減されていくはずです。ただ、実際は手首や親指は日常生活でも頻繁に使用するので完全な安静は難しい場合が多く、安静にしているだけで改善される腱鞘炎はかなり軽症なケースに限られます。

(b)痛み止め薬

腱鞘炎において炎症による痛みがかなり強い場合は痛み止め薬の使用を検討します。病院であれば注射による鎮痛薬の注入も可能です。炎症による痛みが強い場合は、とにかく炎症を沈静化しなければなりません。セルフケアとしては氷水でのアイシングも効果的です。

(c)マッサージ

安静にしても改善しない、炎症による痛みを沈静化しても痛みが残る場合はマッサージによる施術がオススメです。長期間にわたり腱鞘炎が継続している場合はマッサージによるアプローチしか改善の方法が残されていないといえます。長期間にわたり腱鞘炎が継続しているということはすでに「慢性化」しており、痛みの原因は炎症よりも筋肉や腱の拘縮が問題となります。つまりマッサージによる施術で硬くなってしまった筋肉や腱を物理的に刺激するということが必要になります。炎症による痛みでない場合、マッサージによる施術は非常に効果的で、短期間のうちに改善が可能です。

親指の腱鞘炎は、日常における親指の使用頻度が高いために治りにくく、慢性化し易い傾向にあります。つまり放置していては治らない痛みなのです。一方で慢性化した腱鞘炎の改善にマッサージ施術は非常に効果的です。腱鞘炎が悪化、慢性化する前に、マッサージ施術を検討してみましょう。

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