歩行時の痛み

歩くことが健康とは限らない! 歩いてはいけないひとの特徴

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歩く 健康

健康のために歩く。みなさんこんにちは。笹塚トレース整骨院の石垣です。患者さんからも良く聞かれる内容ですが、歩かない方が良い状況にも関わらず、積極的に歩いてしまったことで症状が悪化するケースが少なくありません。そこで今回は歩いてはいけない人について解説します。

(a)歩くことは健康維持の基本

歩くことは健康を維持する上で基本の運動です。自分の足で行きたい場所に行くことの意義はとても大きいです。職業柄、高齢患者さんの歩行が困難になっていく姿をよく見てきました。歩けないということは生きる希望も失ってしまいます。反対にどんなに歳を重ねても自分の足でどこへでも出かけていく高齢者は本当に元気です。若いうちは気が付かない、歩くことの重要さを改めて考えることが必要です。

(b)歩くとウォーキングの違い

歩くことが健康に役立つことは広く知られています。しかし、ただ歩くことが、健康に大きく役立つかといえばそうではありません。買い物で歩く、エレベーターを使わずに階段を登る、といったレベルでは健康維持に優位さはほとんどありません。ウォーキングシューズを履いて腕を大きく振って一定のリズム、呼吸で歩くことがウォーキングです。

(c)歩くだけで健康は維持できるのか

歩くことだけで健康を維持できるのか。現代人は「歩かない生活様式」が定着しています。新型コロナウイルスの影響で在宅ワークになった際、通勤という「運動」がなくなりました。そこで起きた現象は「運動不足による体調不良」でした。多くの患者さんが在宅ワークになってから体調を崩したのです。そういう意味ではたとえ通勤程度の運動であっても健康維持に役立っていたことになります。

歩くことがマイナス効果になってしまう理由とは

歩くことは健康に役立つ。しかし必ずしもそうでない場合もあります。

(a)正しく歩けてない

どんなにウォーキングを習慣化していても「正しい歩き方」でなければ身体には負担となってしまいます。例えば身体が歪んでいる状態。身体が歪んでいると膝や股関節に負担が集中してしまい、次第に痛みが発生するようになります。このことに気が付ない人が案外多くいることに驚きますが、まさか自分が正しく歩けていないとは思わないのが現実のようです。

(b)歩き過ぎ

歩くことが健康に役立つからといって、歩き過ぎには注意が必要です。一度に長距離、長時間歩くのではなく、定期的に同じ距離、時間を歩くということを習慣化することが基本です。日頃の運動不足を取り戻すような感覚で、一度に歩き過ぎるのはケガにつながってしまいます。

(c)痛みを我慢して歩く

患者さんの中には、歩くと痛みが出るが歩いたほうが治りが良くなると考えているケースがあります。おそらくリハビリのイメージを持っているのだとおもいますが、基本的に痛みがある状態で歩くことにメリットはありません。痛みがあると「正しい歩き方」ができないだけでなく、無意識のうちに「痛くないように歩く」状態になってしまいます。痛くないように歩く状態は、元々の痛みが他の場所に波及してしまい、新たな痛みを発生させてしまう原因になります。

歩くことを健康につなげるための対策

健康を目指すための正しい歩き方の対策について解説します。

(a)荷物は持たない

買い物袋や手さげバックを持って歩くことは「フォームの乱れ」につながります。手には何も持たず、歩く際に腕を振れるような格好を心掛けましょう。荷物を持つ場合は両肩にせおうタイプのリュックサックが良いでしょう。極論、買い物のついでに少し遠回りして歩いた程度はウォーキングではありませんし、フォームが悪いのでかえって悪影響を受けてしまします。

(b)時間、距離を決める

ランニングに比べれば、ウォーキングは軽い運動のように感じるかもしれません。しかし歩く時間と距離、そして頻度の設定を誤ると故障の原因になります。最初は疲労感が残らない程度のレベルに設定し、徐々に時間、距離、頻度を増やしていきます。よくあるのが「まだ疲れてないからもう少し歩く」「疲れるまで歩く」といった設定です。疲労感のレベルで設定してしまいがちですが、身体は自分が思っているよりも疲労が蓄積しています。つまり自分の感覚を当てにせず、距離、時間、頻度を一定にして身体を慣らしていくことが大切なのです。

(c)休息日を設ける

疲れたと感じなくても、身体はちゃんと疲労しています。特に筋肉の硬さや張り感は運動に比例して強くなります。問題はその筋肉の硬さや張り感の「自覚」がないことです。それくらい、自分の感覚というのは「当てにならない」のが普通なのです。特に、昔に運動経験があって「運動は昔やっていたから慣れている」という感覚をもっている人は注意が必要です。自分の感覚としての疲労感と、実際の身体の状態にはギャップがあることを理解してください。歩いてみて物足りないと感じても必ず休息日を設定して身体を休めるタイミングを作りましょう。

歩くことが健康に役立つことは間違いありません。しかしやり方によっては身体を痛めてしまったり結果として歩くことが困難になってしまったりします。負荷レベルが低いからといって安易に考えず、ルールを決めて歩くようにしましょう。

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