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我慢の限界! デスクワーク時の腰痛が改善しない3つの理由

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デスクワーク 腰痛

デスクワーク時に感じる腰痛は、腰痛のタイプに応じた対策を講じることで改善と予防が十分可能です。しかし実際はタイプと対策のミスマッチが多く、おもうように腰痛を軽減できていないのが現状のようです。

デスクワーク 腰痛

(a)長時間同じ姿勢

デスクワーク時の腰痛を予防する上でどんな対策を講じたとしても「長時間同じ姿勢」でいることは腰に負担となります。予防の基本的な考え方として60分に一度は席を立ち歩いたり身体を動かす意識が必要です。また仕事以外の時間は運動する習慣を身に付けることも大切です。

(b)姿勢は無意識に崩れる

デスクワーク時に「姿勢が悪くなってしまう」と認識しているにも関わらず、正しい姿勢を維持できないのが現実です。長時間にわたり同じ姿勢を維持することは容易ではありません。同じ姿勢を維持する意識を持っていても無意識のうちに姿勢は崩れます。ですので「正しい姿勢を維持しているはずなのに」という認識はあまり意味がありません。

(c)腰だけでなく背骨に負担がかかる

腰痛を気にしているので「腰」にばかり意識が向くのは当然ですが、腰痛を引き起こす要因は背骨全体の筋肉によっても起こり得ます。つまり猫背であることや眼精疲労などにより首が前のめりに変形してしまうことも大きな要因です。

腰痛のタイプによって対策は違う

デスクワークで腰が痛いといっても、デスクワークだけが問題ではありません。正しい対策は「腰痛のタイプ」によって異なります。同じ対策でも効果が出る腰痛と出ない腰痛の存在を理解しましょう。

(a)反り腰

デスクワーク時の腰痛を訴えるケースで最も多いのが「反り腰」タイプです。仰向けで寝た時に床と腰の間に隙間ができる形状の腰痛で、横から見るとお腹が出ているような外観となります。これは背筋を伸ばして良い姿勢を取ろうとすればするほど悪化するタイプの腰痛で、イスやクッションを使用しても特に改善はみられません。あくまでも反り腰の改善が必要な腰痛のタイプです。

(b)腰椎後湾

腰椎後湾は反り腰と反対のケースで、上半身が全体として猫背になっている外観となります。本来存在すべき腰椎の前弯が減少し、フラットになっています。このタイプの腰痛は慢性的な腰痛が長年継続している場合が多く、ガニ股歩きなどの特徴がみられます。また椅子に座るときは「浅く腰をかける」座り方をするケースが多く、一見すると「だらしない」外見となります。

(c)お尻や太ももの影響

最近では腰痛の原因の多くが「不明」といわれています。つまり「腰以外」の原因が存在していると考えられます。そのときに注目すべきポイントは「お尻と太もも」です。軽症な腰痛であればお尻と太ももの筋肉へのアプローチでほとんどの腰痛が改善されてしまうことも珍しくありません。それくらい腰痛とお尻、太ももの関連は強いのです。このタイプの腰痛は姿勢を注意したり対策グッズを活用してもほとんど改善はみられませんが、反対にお尻や太ももの筋肉への正しいアプローチができればデスクワーク時の腰痛はほとんど改善される傾向にあります。

高級なイスやクッションの効果とは

デスクワーク時の腰痛対策として高価なイスや様々なグッズが売られていますが、果たしてどれほどの効果が期待できるのでしょうか。

(a)人間工学

人間工学に基づいたイスなるものがありますが、腰痛の対策として正しいかどうか別問題でしょう。あなたの腰痛が人間工学的に説明できるものなのか、そしてあなたの腰痛に対して人間工学的なアプローチが有効であるかはきちんと判断すべきでしょう。上述したように大切なのは「あなたの腰痛のタイプ」に応じた対策です。

(b)骨盤の正しい位置とは

デスクワーク時の腰痛の原因の1つとして「骨盤の位置がズレている」という考え方があります。確かに座っているときに足を組んだり重心を片側に傾けたりすることで骨盤の位置が不安定になることが考えられます。しかし上述したように座っているときの姿勢が崩れてしまうのはある意味「当たり前」であり、長時間同じ姿勢を継続する上では不可避な要因となります。骨盤への対策は「足を組まない」「重心を傾けない」ことが重要です。

(c)腰を支えるクッション

デスクワーク時の腰痛対策グッズとして腰と背もたれの間に挟むクッションがあります。腰を支えて安定性を高めてくれるとのグッズですが、反り腰に対しては反り腰をさらに強化させてしまう悪化要因となります。また腰椎後湾に対してはクッションを挟むことで反り腰を強制されてしまう要因となりかえって「辛い姿勢」となります。

デスクワーク時の腰痛対策グッズを否定するわけではありませんが、あなたの腰痛タイプによっては反対に悪化を招く可能性があります。腰痛の原因をデスクワーク時姿勢だけに求めるのではなく、腰痛のタイプを分析して対策を講じる方法を検討してみましょう。

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