(c)反り腰は筋緊張の低下を招く
反り腰という背骨の形状において問題となるのは、背骨の「反り」よりも「筋緊張の低下」です。少しわかりにくい概念になりますが、反り腰では本来あるべき筋緊張が低下した状態を招いていることがあります。本来あるべき筋緊張とは上半身を支えるために必要な緊張で、これが低下すると腰の痛みや不安定感が強くなる傾向にあります。施術者としては触感の違いで判断が可能ですが、自身の感覚として判断が難しく、表現としては「腰が抜けている」「腰に力が入らない」という状態となります。腰痛の改善には反り腰よりも筋緊張の低下の方が先に改善すべき要因です。