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なぜ片方だけ? 片方だけに肩こりを感じる3つの原因を解説!

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肩こり 片方

片方だけに肩こりを感じる場合、明確な原因があることをご存知ですか? なぜ片方だけが肩こりになるのかということについて自身が認識していないケースがほとんどです。しかし片方にだけ肩こりを感じるという現象には明確な原因が潜んでいることが多くあります。ここでは片方にだけ肩こりを引き起こす隠れた原因について解説します。

片方にだけ肩こりを感じる人の3つの共通点

臨床の現場で多く見られる「片方だけの肩こり」は明確な原因によって引き起こされている場合があります。その原因は大きく3つに分類できます。ここでは片方だけの肩こりを引き起こす3つの原因について解説します。

(a)片方の「歯」に問題があると肩こりを引き起こす

片方にだけ肩こりを引き起こす原因として「歯」の問題があります。歯の噛み合わせや噛み癖、噛み締め、歯ぎしりなどの問題を自身が認識している場合でも、それが片方にだけ出現する肩こりと関連があるとは考えていないことがほとんどです。歯に限らず「顎関節症」など顎の関節のトラブルがあると、顎関節に関連する筋肉に特徴的な「硬さ」が出現します。つまり筋肉の状態をみることで、歯や顎にトラブルを抱えているかどうかがある程度の割合で推測することができます。筆者の経験上、首周辺の筋肉に特徴的な「硬さ」を見つけると歯や顎のトラブルの有無を確認します。片方にだけ現れる肩こりの多くの症例で歯ぎしりや噛み合わせといった問題が明らかになり、解決の糸口となります。施術では片方だけの肩こりを改善することが目的ですが、根本的な解決には歯や顎の問題解決が必要になります。歯や顎のトラブルは食事の際の意識次第である程度解決できるトラブルと、歯科で専門的な処置が必要なトラブルがあります。片方だけに現れる肩こりの改善にはマッサージなどの筋肉へのアプローチだけでなく、歯や顎へのアプローチが必要であるとの理解が必要です。

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(b)片方の「目」に問題があると肩こりを引き起こす

目のトラブルで多いのが視力 偏視 斜視 ガチャ目(不同視)です。目の見え方や視力、または目の使い方によって片方にだけ肩こりが引き起こされることがあります。左右の視力が極端に異なる(例 右目1.0 左目0.3)ケースでは対象物を目視する際に視力の左右差を補正するために、無意識のうちに顔を回旋させることがあります。つまり顔が少し横を向いている状態となります。これは顔を少し横に向けるために働く首の筋肉が過剰な負担を受けることになり、片方だけに肩こりを引き起こす原因となります。歯や顎のトラブル同様、目にトラブルがあることは自覚していても、それが片方にだけ引き起こされる「肩こり」と関連があることを多くのケースで認識していません。傾向として、コンタクトや眼鏡などで視力を矯正していたとしても、目線の焦点が合わないことを首や身体の位置で補正している状態になるため、肩への影響は避けられないと考えられます。

(c)うつ伏せ寝の姿勢が片方の肩こりを引き起こす

うつ伏せの姿勢で寝ることは首や肩、背中の片方に肩こりを引き起こす原因となります。うつ伏せで寝る為には顔を左右のどちらかに向ける必要があります。この時に首が大きく回旋し首に大きな負担をかけてしまいます。首に大きな負担をかけた状態が1日6時間以上、そして毎日365日にわたり継続することを想定すると肩こりを引き起こす大きな原因となります。うつ伏せの姿勢で例えば顔が右を向いている場合、右側の首や肩に負担が掛かることが多く、肩こりも右側に出る傾向が強いです。幼少期の喘息を軽減する、いびき防止のためにうつ伏せでの姿勢で睡眠をとる場合がありますが、片方だけの肩こりを引き起こす原因になっている可能性を疑う必要があります。睡眠時の姿勢は習慣化したものであり容易に変えれるものではありませんが、首にかかる負担を考慮すると今日からでも改善すべきポイントと言えます。

片方だけに肩こりを引き起こす可能性のある2つの要因

上述した3つの原因は、片方にだけ感じる肩こりとの関連を認識しにくいケースです。この3つの原因に当てはまらない場合でも、習慣化した日常生活に溶け込んでいるために気付きにくいものとして2つの要因があります。ここでは2つの要因について解説します。

(a)横向き寝の姿勢では片方の肩こりを引き起こしやすい

3つの原因の中でうつ伏せ寝について解説しました。これと同様に「横向き姿勢での睡眠」も片方だけに肩こりを引き起こす要因となります。横向きでの睡眠は枕の高さやマットレスによっても影響の度合いが変わりますが、横向きになった状態で「下になる方の肩」が強く影響を受ける傾向にあります。例えば右を向いて寝る場合であれば右の肩が影響を受けることになります。横向き姿勢では上半身の重みが下に位置する肩に圧し掛かることになります。これは想像以上に悪影響で、血流を滞らせてしまうことで筋肉の硬さを生む原因となります。仰向け寝の姿勢では腰痛を感じてしまう場合に横向き姿勢での睡眠が推奨されます。しかし肩や首にかかる負担を考えるとうつぶせ寝と同様に回避すべきだといえます。

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(b)スマホやパソコンのモニター位置が片方だけの肩こりを引き起こす

片方だけに肩こりが引き起こされる原因は、どんな要因であれ「片方にだけが負担がかかっている」ことがきっかけです。最近ではスマートフォンを持って操作する機会が増え、手首や肘、肩に痛みを訴えるケースが増加しています。スマートフォンの画面を目線の正面に配置するためには肩から腕を一定の角度で固定する必要があります。この姿勢が肩こりを引き起こしていると考えられます。日頃からスマートフォンを持つ方の肩に負担が蓄積する傾向があり、反対の手でスマートフォンを持つなどの対策が必要です。またデスクワークでは2つのモニターを見ながらキーボード操作をおこなう場合などに体の向きと顔の向きがバラバラになりがちです。うつ伏せ寝の姿勢にみられる、首が左右どちらかを向いている状態です。このケースでは根本的な改善が難しい場合が多いですが、2台のモニターの中間にキーボードは配置してできるだけ首と体が同じ向きで作業できるようにするなどの対処が求められます。

片方だけが肩こりになる原因の多くは明確な要因が存在しています。問題なのは片方だけの肩こりと原因が関連しているという認識が欠如していることです。片方だけが肩こりになってしまうひとは本記事で解説した原因を自身の生活習慣と照らし合わせて考えてみることをオススメします。

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