よくある痛み

肩こり解消の現実的な合格ラインについて考える

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肩こりから完全に、そして永遠に解放されることって可能なのでしょうか。現代の医学から考えた場合、限りなく難しいというのが結論だと思います。では諦めるしかないのかというとそんなことはありません。肩こり解消の現実的な合格ラインについて考えていきます。

 

解消より軽減、そしてコントロールする

肩こりというのは色々な原因(デスクワーク、職業病、ストレス、冷え、姿勢、目の疲れ、猫背、側彎症、斜視、斜頸、視力の左右差、薬の副作用、肩関節周囲炎、テニス肘、ゴルフ肘、頭痛、顎関節症、歯並び、噛み癖、噛み締め、不安、抑鬱、怒り、悲しみ、恐怖、歯列矯正、緊張、長時間睡眠、睡眠不足、睡眠時の姿勢、血圧、などなど)があります。
しかもこれらの原因が複数絡み合い、またお互いに作用しあいながら”肩こり”という一つの症状(現象)を引き起こしているのです。

肩こりの原因となる要因の全てを改善しようと考えるとちょっとハードルが高いように感じます。つまり肩こりの原因を全て改善して肩こりからの解放を目指すということはあまり現実的でないということです。そこで解消ではなく軽減することを目的にしてゴール設定することでだいぶハードルが低くなります。

肩こりから解放されれば理想ですが、現実的に肩こりはあるけど仕事や生活に支障がない程度だったり休養をとればしっかり回復する状態であれば「解放」された状態と同義と考えることができます。現実的に目指すべき肩こりの合格ラインが「解消」ではなく「軽減」であれば、軽減が期待できる方法が見えてきます。

軽減が期待できる方法はマッサージや整体、湯船に浸かって身体を温めて血流を促す、睡眠を多くとるなど多岐にわたりますがここで重要なのはあなたの肩こりが「何をすれば」軽減されるのかということを検証することです。疲労が蓄積し肩こりが悪化したと感じた時点でマッサージに行けばスッキリするということを理解していれば肩こりをコントロールすることも可能になります。

現実的な合格ラインの考え方

前述したように仕事や生活に支障がない程度の状態を目標とした場合、足し算と引き算で「軽減」を目指すわけです。
足し算とは仕事や生活にプラスαで行なうものを指します。マッサージ、整体、カイロプラクティック、鍼灸、温泉、睡眠、アロマテラピー、エステ、おいしい物を食べる、リラックスタイムを充実させる、瞑想を行なう、など身体に良いこと、休まることを実行し身体の回復・軽減を目指します。
一方で引き算とは仕事や生活において身体の回復・軽減の妨げとなる要因を排除することを指します。長時間労働、睡眠不足、徹夜作業、暴飲暴食、偏食、スマホ、パソコン、など直接的・間接的に肩こりへと繋がる要因を意識的に減らしたり回避することで軽減を目指します。

肩こりの存在は肯定しつつもプラスαとマイナスαで軽減しコントロールしていくことを目標とする意識が大切です。

 

例えばマッサージで軽減を目指す場合

最初の状態が100とします(ガチガチに硬い状態)

一回の施術で80まで改善したとします
(ゴールは0の状態を維持または自力で0に戻れる)

次回の施術までに数日経過するとやはり”戻り”がありますね。
患者さんの状態によりますが
100

80

95

みたいな経過を辿ります。
これを繰り返していくうちに”0”を目指すのですが

100

80施術

95戻り

85施術

90戻り

75施術







つまり3歩進んで2歩下がるような状態ですね。

施術を受けても改善を感じない人

3歩進んで3歩下がる

施術を受けると楽になるがすぐ戻る人

3歩進んで2,5歩戻る

施術を受けると数日は楽に過ごせるが少しするとまた辛くなる人

3歩進んで2歩戻る

施術を受けるとしばらくは楽に過ごせる人

3歩進んで1歩下がる

施術を受けると肩こりが楽になりその状態が維持される

3歩進んで立ち止まる

こんなイメージですね。

施術のペースが週2回なら

1回目
100(ガチガチ)

80(少しほぐれる)

2回目
85(前回の効果が残っている)

70(前回より楽に感じる)

3回目
75(いつもよりは少し楽な状態かも)

60(結構スッキリした)

みたいな感じで、より深くそしてより改善へと早いペースで進めます。

しかしこれが1か月に1回程度の施術だと

1か月目
100(ガチガチ)

80(少しほぐれた)

2か月目
100(またガチガチ)

80(少しほぐれる)

3か月目
100(またガチガチに戻っている)

85(ほぐれる度合いが悪い)

時には

120(仕事忙しくていつもよりガチガチ)

95(あんまりほぐれないしスッキリしない)

みたいなこともあります。
【前回行った施術の効果が持続している。ほぐした後の状態を維持している】

これがあるのと無いのではその後の効果の度合いに大きな影響が出るわけです。

現実
60

20

理想は
100

定期的な施術で【60】を超えないように

定期的な施術で【20】を目指す

60っていうのは仕事をすると肩がこるけど運動したり睡眠をとれば次の日には気にならなくなってる。でも週1回くらいは回復力の向上のために施術を受けるレベル。(回復力普通)

20は仕事で残業したり睡眠不足があっても肩こりが気にならないレベル。(回復力高め)

身体のケアを全くしないで【0】を目指すのは結構大変。

でも定期的にメンテナンスをしていれば普段肩こりが気になることがなく、多少身体に疲れが溜まっても乗り切れる。(自らの回復力で肩こりが重症化せずに済む)

こんな状態が”現実的な合格ライン”かと思います。

【0】を目指したい方はそれなりの覚悟(時間・コスト)が必要ですが

【60-20】はそこそこの覚悟で現実的に可能です。

最後に。

疲れた時だけ・肩こりが辛い時だけ施術を受けるっていうのはホントに受けた時だけ楽に感じるという結果で終わってしまうことがほとんどです。施術を受けることで得られる恩恵や効果の極一部しか得られないというのは勿体ない話です。

せっかく肩こりにアプローチするなら効果を実感できる方法でのアプローチが重要です。
肩凝りから解放されるのは難しいかもしれませんが、生活や仕事に影響が出ない程度にコントロールすることは十分可能です。

笹塚トレース整骨院。記事の内容に基づいた施術はこちら

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