よくある痛み

炎症発生!? 激痛が伴う腰痛はマッサージよりも炎症ケア優先

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腰痛 炎症

炎症型腰痛は触れるべからず。みなさんこんにちは。笹塚トレース整骨院の石垣です。腰痛の中ではやや特殊ですが、取り扱いに注意が必要な炎症型腰痛は処置を誤るとかえって痛みが増幅することもあります。

(a)筋肉型

主に筋肉が原因で腰に痛みが出るケース。筋肉の過剰な緊張、張り感、硬さが存在し腰を動かしたときに出る腰痛です。金属摩耗のように筋肉が継続的な負担(スクワット、引っ越し作業など)を負ったタイミングで発生します。

(b)神経型

主に神経が原因で腰に痛みが出るケース。神経によってコントロールされる、筋肉が正常に機能する為に必要な「緊張」が低下または失われた時に出る腰痛です。これは長期間放置された腰痛の次段階の症状として出現する腰痛です。いわゆる「腰が抜ける」タイプの腰痛(ぎっくり腰)で、このタイプの腰痛の改善はマッサージで筋肉をほぐすだけでなく、神経の緊張を回復させるアプローチが必要になります。

(c)炎症型

炎症の痛みが伴う腰痛のタイプ。通常の腰痛で炎症が伴うことは決して多いケースではありません。しかし通常の腰痛が悪化した結果として痛みが強い腰痛に発展した場合は炎症が併発することがります。「腰が痛いのに無理して動いた」などのプロセスを経て炎症型腰痛へと移行する事がほとんどです。

炎症型腰痛の特徴

炎症型腰痛の特徴には下記の3つがあります。

(a)腰痛を我慢して放置した

炎症型腰痛が発生するプロセスには「腰痛を我慢した」という要因が存在します。例えば「ぎっくり腰になったが仕事を休めなかった」「腰が痛いけどかばいながら運動をした」など腰に痛みがあるにも関わらず、その痛みを我慢して負担をかけ続けた場合に「炎症」が発生するのが大きな特徴と言えます。

(b)常に痛みを感じる

炎症が発生すると痛みが継続します。通常の腰痛の多くは「動かすと痛い」が基本ですが、炎症は「動かなくても痛い」「何もしていない状態でも痛みを感じる」が特徴です。足首の捻挫のような炎症の痛みが継続します。

(c)触るだけで激痛

炎症による痛みは「触れるだけで痛い」状態です。通常の腰痛はある程度しっかりと刺激を加えなければ痛みは発生しません。触れるだけで痛いだけでなく、触ると熱を帯びている事もあります。触れるだけで痛い、触れると熱を感じるのは炎症の特徴的なサインとなります。

炎症型腰痛の対処法

炎症型腰痛は通常の腰痛と異なり、まずは「炎症を鎮める」アプローチが必要です。炎症がある状態で、マッサージやストレッチなどをしてしまうとかえって炎症を悪化させてしまうので注意が必要となります。

(a)安静の確保

痛みを我慢して無理をした結果として発生するのが炎症型腰痛なので、まずは安静を保つ事が前提条件となります。安静が保てない場合、炎症も継続してしまうので痛みは継続されることになります。炎症が収まるように、体も動かさずに大人しく過ごす時間を確保する事が治療です。

(b)消炎鎮痛剤の検討

炎症は安静が保たれていれば時間の経過と共に沈静化していきます。長くても数日で炎症は収まります。しかし炎症が収まるまでに痛みが強い場合は消炎鎮痛剤の服用を検討しても良いでしょう。炎症に対して消炎鎮痛剤はとても効果的で、短時間で炎症を沈静化させてくれます。ただし、消炎鎮痛剤の服用によって痛みが消えたとしても、決して治る訳ではありません。あくまでも痛みの感覚が消えたにすぎない状態なので、引き続き安静は保つ必要があります。

(c)マッサージはNG

炎症型腰痛の場合、マッサージや整体、ストレッチは控えなければなりません。マッサージや整体、ストレッチで刺激を加えてしまうと炎症は悪化します。安静を保つ事が大前提で、少なくとも炎症が沈静化するまでは運動、マッサージ、ストレッチはNGです。

腰痛の中でも「動かさなくても痛い」「じっとしていても痛い」といった場合は炎症が発生している可能性がありますので、炎症が沈静化する事を第一に考えて安静を保つ事を優先します。痛みが強い場合は消炎鎮痛剤の服用も検討しますが、痛みが消えたからといって治った訳ではありません。少なくとも「動かすと痛い」レベルまでは回復を待ち、その後にマッサージや整体ストレッチなどの選択肢を検討しましょう。

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