歩行時の痛み

【これが正解】足の甲が痛くなる原因について詳細分析しました!

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足の甲が痛い 原因

足の甲の痛い時、最悪は歩行困難に陥ります。みなさんこんにちは。笹塚トレース整骨院の石垣です。足の甲の痛みは時として激痛を引き起こし、歩くことだけでなく足を地面につくだけでも困難になります。しかし明確な原因がわからず、対処法に困る事が少なくありません。そこで今回は足の甲が痛い原因について実例を交えながら解説します。

(a)ランニング

ランニングをした後に、足の甲が痛いと感じる事があります。場合によってはランニングの最中から痛み出し、ランニングが困難になることもあります。ただ、足を捻ったりした訳でないため、足の甲の痛みとランニングの関連を想像しにくい傾向にあります。

(b)ウォーキング

ランニング同様、ウォーキングでも足の甲が痛いと感じる事があります。ウォーキングを開始してどのくらいの時間で足の甲が痛いと感じるかは個人差があります。普段、あまり歩かない人が旅行先の観光で歩き回った際にも足の甲が痛いと感じる事があります。また砂や砂利(浜辺や砂丘など)といった地面が軟らかい道を歩いた時も同様です。

(c)ドライブ

車を運転する際の「アクセルとブレーキの操作」で足の甲が痛いと感じる場合があります。これは特に渋滞などでノロノロした速度で進む状況において「細かくブレーキを踏む」動作が原因で足の甲が痛くなります。

足の甲が痛い原因の多くは「靴」にある

足の甲の痛みと「靴」は深い関連があります。足の甲が痛い場合は必ず靴の見直しをしましょう。

(a)サイズが小さい

靴のサイズが小さい場合、つまりは窮屈なサイズ感だと足が靴の内部で摩擦を起こしてしまう事で正しい歩き方ができなくなってしまいます。足は非常に繊細なセンサーを兼ね備えており、靴の内部のストレスを感じると無意識のうちにストレスを軽減する「足の着き方」をします。これが「正しくない歩き方」を引き起こし足の甲の痛みを誘発します。

(b)サイズが大きい

反対に、靴のサイズが大きい場合は「サイズが大きくて靴が脱げそうになるのを防ぐ歩き方」となります。足首を固定したままでつま先が少し「上向いた」状態です。これは足首の動きでいう所の「背屈」のポジションです。この記事の後半で詳しく解説しますが、足の甲の痛みは足首の「背屈」が元凶です。

(c)歩きにくい靴

例えばハイヒールやサンダル、靴紐をしっかり締めないで履く靴などです。どのような形状の靴でも、足にしっかりとフィットしていない場合は足首の「背屈」が発生します。ゆったりとしたサイズ感の靴は締め付けがなく楽に感じるかもしれませんが、足にとって負担となってしまう事があります。

足の甲が痛い原因は靴擦れ、マメの副産物

足の甲の痛みは、靴擦れや足裏にできる「マメ」の痛みを回避するための「かばう歩き方」の結果として発生する事があります。

(a)靴擦れ

主に足の「裏」にできる靴擦れの痛みが原因で足の甲が痛くなります。足の裏に靴擦れが出来ると「足の裏を出来るだけ地面に触れないように(=足首を背屈)歩く」事で痛みを回避します。この状態が足の甲の痛みを引き起こします。

(b)マメ

マメは靴の内部で起こる「継続的な摩擦の結果」です。マメの程度にもよりますが、靴擦れと同様に痛みを感じるマメの場合は「痛くないように歩く」事が無意識に習慣化されてしまいます。特に足の裏や指にできるマメは歩行時の「足が地面に接地するとき」に痛みを感じるので、やはり足首を「背屈」にして痛みを回避しようとします。

(c)外反母趾

外反母趾は主に親指の付け根に痛みを感じます。歩くときは基本的に足の親指の付け根が地面と接触します。この痛みを回避するためにやはり足首の「背屈」状態が作られます。

足の甲が痛い人の身体的特徴

足の甲が痛いと感じる「少し前の出来事」や靴の問題、そして足の問題。さらには足の甲が痛いと感じる人の共通する身体的特徴も大事なポイントです。

(a)脚長差

脚長差とは左右の脚の長さが均等でない状態を言います。左右の長さが均等でないということは、どうにかしてその「左右差」を修正しなければ歩いたり走ったりといった動きが円滑で行えません。多くの場合、長い方の脚は地面のちょっとした段差や階段でつま先が引っかかり、つまずいてしまいます。地面の凹凸につま先が引っかかってしまうことを回避するために、無意識のうちに足首を「背屈(つま先を上方に向ける)」にしています。

(b)骨盤の歪み

骨盤の歪みも脚長差と同様に、その歪みを修正するために体のどこかに「代償運動」が加わります。人によってこの代償運動は股関節、ひざ関節だったりするわけですが、これが足首によって代償されると背屈のポジションが慢性化し、足の甲の痛みに繋がります。

(c)足首の捻挫

足首の捻挫では、捻挫の痛みを「かばう動き」が足の甲の痛みを引き起こします。捻挫の多くは、多少の痛みがあっても歩いてしまいます。痛みがあっても歩ける一方で、その代償は足の甲に現れます。特に捻挫から時間が経過して痛みが軽減されて「痛いけど歩ける時期」に足の甲の痛みが出やすい傾向にあります。また過去に捻挫を繰り返している場合や適切な処置を行わずに放置して治した場合は足の甲の痛みに繋がりやすい傾向にあります。

足の甲が痛い原因【メカニズム】

上記で解説した要因が足の甲の痛みを引き起こす理由についてご理解いただけたと思います。ここでは「なぜ足の甲が痛くなるのか」について解説します。

(a)足首の背屈

足の甲の痛みは足首の「背屈」によって引き起こされます。特に背屈の動きを繰り返したり長時間背屈のポジションを継続した事が原因です。これは足の甲の痛みの治療において、下記で解説する前脛骨筋へのアプローチで足の甲の痛みが改善するという逆説的な発想からも確率の高い要因です。

(b)筋肉と腱の炎症

足の甲の痛みは足首の背屈を担う「前脛骨筋」の炎症がその正体です。前脛骨筋は膝の下から始まり、足の甲に付着します。まさに前脛骨筋が付着する「足の甲」に痛みが出るのです。前脛骨筋は膝に近い位置では筋繊維が多く、足の甲に近くなるにつれて腱組織が多くなります。足の甲の痛みは主に腱組織で感じる事が多く、重症の場合は炎症や腫れが出現します。

(c)足根管症候群

足の甲の痛みを引き起こす要因として背屈の他に「足根管症候群」があります。前脛骨筋が付着する足の甲とは微妙に位置がズレますが、外くるぶし(外果)周辺に痛みを引き起こす事から足の甲の痛みを誘発する事があります。こちらも足根管症候群の治療によって足の甲の痛みが改善したという逆説的な実例に基づいて記載しました。

足の甲の痛みは「明確な原因がないのに痛い」と考えがちですが、足の甲に痛みが出る前の出来事や、習慣化した靴の履き方や歩き方など「蓄積された負担」によっても引き起こされます。この記事で解説した内容を理解した上で原因の特定に役立ててみてください。

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