(a)関節が痛い
歩くと、骨と骨の連結部分である「関節」に痛みが出る場合、骨盤を中心とした脚の「左右差」が考えられます。いわゆる脚長差と呼ばれるもので、右脚と左脚の長さが異なる状態です。左右で高さの違うヒールを履いているような状態をイメージするとわかりやすいと思います。この状態はとても歩きにくく、歩こうとすると不安定で危険です。脚長差は自分で認識することが難しく、3㎝以上の脚長差があっても気付かないことがあります。また脚長差は短期間で生じるものではなく、数カ月から数年という単位で徐々に差が開きます。足に痛みを感じるもっと以前から脚長差は始まっていることになります。これは主に股関節、膝関節、足関節の痛みとして起こりやすいのが特徴で、人によっては足の痛みと腰痛がセットになっていることもあります。関節が痛む場合、歩く際に関節にかかる荷重が痛みの原因のため、歩いているとき以外は基本的に痛みがありません。このような関節の痛みを放置すると次第に関節が変形し、変形したことによる痛みとなるため、改善が難しく、早めの対処が必要です。