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病院の検査では見つからない?! 偏頭痛を引き起こす原因とは

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偏頭痛 検査

偏頭痛で悩むひとが多い一方で原因の発見や特定は決して容易ではなく、精密検査でも異常が見つからないことも珍しくありません。そこで今回はによる検査では写らない偏頭痛の原因について解説します。

(a)ストレートネック

偏頭痛を引き起こすとして頚椎の「形状」が問題視されます。俗にいうストレートネックです。ただ、ストレートネックが必ず偏頭痛を引き起こすかといえばそうではないのであくまでも可能性または要因の1つとして理解しましょう。

(b)頚椎の狭さ

レントゲン検査で頚椎部分における「骨と骨の隙間が狭くなっている」といったポイントを指摘されることがあります。つまり頚椎ヘルニアの可能性です。ただ、頚椎ヘルニアも偏頭痛が必須の病気ではありません。

(c)脳血管の異常

稀に見つかる偏頭痛の原因として脳血管の異常があります。先天的または後天的に形成された血管の異常が検査によって明らかになる場合があります。形状や程度によって対処法は異なりますが脳血管の異常が見つかった場合は偏頭痛よりも脳血管の処置が優先されます。

画像診断検査では写らない隠れた原因

病院の検査は万能ではありません。画像診断では判別が難しい、目に見えない要因が偏頭痛の原因となっていることがあります。

(a)特定の筋肉の硬さ

筋肉の硬さ、すなわち肩こりや首こりは病院でも可能性として指摘されることがあります。しかしここで取り上げるのは首や肩、背中といった広範囲ではなく、特定の筋肉の「特異的な硬さ」です。これは検査や視診では絶対に判断できないポイントです。実際に筋肉に触れ、周りの筋肉との違いを比較しなければ見つけることができません。

(b)精神的ストレス

これは偏頭痛を抱える本人が認識しているケースとそうでないケースがあります。また認識していても口に出さない、出したくない場合もあり、偏頭痛の原因として表面化しにくい要因です。精神的ストレスとなる内容はひとによって様々ですが、ストレスにより不眠症や睡眠の質の低下、肩の力が抜けないなどの緊張状態が偏頭痛を引き起こすと考えられます。

(c)視力、噛み合わせ

視力が悪いことではなく、左右の視力に差があることや乱視などにより見え方に左右差がある場合は焦点の位置を首や顔の位置で補正するようなポジションを無意識に取ります。これにより肩の高さや顎の位置がズレたりする結果となります。また噛み合わせや噛み癖、親知らずの存在などにより首の筋肉に過剰な負担がかかり結果として噛む動作に使われる筋肉が異常な緊張状態となります。

偏頭痛とマッサージの相性

偏頭痛をマッサージで改善したいという相談を受けることがあります。妊活により頭痛薬が飲めなくなる場合、偏頭痛を根本的に改善する必要に迫られるのが大きな理由です。

(a)完治には時間がかかる

偏頭痛は突然発症するようなイメージが強いかもしれませんが、実際は継続した負担や蓄積した要因がベースにあります。つまり完全に治ったというレベルまで改善するにはある程度の期間が必要になります。

(b)症状の軽減なら数週間

一方で完治まで至らずとも、症状の軽減という目標であればそれほど高いハードルではありません。例えば月の半分が偏頭痛の状態であるとして定期的なマッサージで週に1回程度または2週に1回程度まで頻度を減少させることは十分可能です。これにより頭痛の頻度だけでなく頭痛薬の服用頻度も減らすことができます。偏頭痛の頻度をいつまでに、どのくらいの頻度まで減らしたいかによってマッサージを受ける回数を設定します。

(c)副作用の心配がない

マッサージによるアプローチなので薬のような副作用は特に心配いりません。ただ、マッサージにより凝り固まった筋肉に血流が回復したり、動かなかった筋肉が可動域を取り戻す際に一時的に倦怠感を感じることがあります。これはむしろ身体や体調が変化するサインなのでポジティブに考えましょう。

病院の検査で判明することだけが原因とは限りません。目に見えないまたは情報の分析によってしか見いだせない原因の存在を理解して改善に繋げましょう。

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