(c)鎮痛薬の服用
運動や歩行によってアキレス腱の痛みが強くなってしまった場合、応急的に用いるものとして「鎮痛薬」の活用を検討しましょう。アキレス腱に痛みを感じる状態では「正常な動き」ができません。痛みのある方の足をかばってしまったりすることで他の関節や筋肉に痛みが広がってしまう可能性があります。痛みが強いにもかかわらず、運動や歩行を続けなければいけない状況での痛みを軽減させる目的で鎮痛薬が役立ちます。ここで注意が必要なのは鎮痛薬によって痛みが軽減しても、アキレス腱の状態が改善されたわけではない点です。反対に、痛みが軽減されたことで無理な動きをしてしまう可能性も考えられます。あくまでも痛みの「感覚」だけが鎮痛薬によって緩和されていると理解しましょう。