よくある痛み

新型コロナウイルスの影響で身体の不調が増加している件について

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新型コロナウイルス

コロナウイルスの影響、認識していますか? みなさんこんにちは。笹塚トレース整骨院の石垣です。本記事の作成は2020年3月中旬です。コロナウイルスそのものではなりませんが大人数が集まるイベントの自粛や在宅ワークなど生活習慣の変化により体調不良を訴える患者さんが顕著に増えてきました。今回はコロナウイルスによる体調不良の傾向と対策について解説します。

(a)在宅ワーク

在宅ワークが可能な企業は今や積極的に導入していますが、オフィス環境として整えられたデスクでの作業とは異なり、仕事を想定していない自宅での作業は身体にとって負担となる傾向がみられます。椅子や机の高さ、モニター画面のサイズなど「身体に合っていない」「慣れない姿勢での作業」で首や肩、腰への負担を訴える患者が増加しています。

(b)通勤

在宅ワークの導入により「通勤」が無くなりました。通勤時間の人によってバラバラですが、普段何気なくやっている通勤で「歩く」「階段の昇り降り」など身体を使っているわけです。通勤の往復で使われる身体の運動が無くなったことで、普段以上に「運動不足」が強くなっている傾向がみられます。

(c)ジム、レッスンの閉鎖

新型コロナウイルスの感染が拡がる要因として「密閉空間」「隣人との距離」が指摘されているため、不特定多数人が密集するジムやスタジオレッスンは相次いで自粛となっています。これにより運動する「機会」が失われ、現代人の運動不足に拍車がかかっています。公園や路上を活用して積極的に運動することが健康維持につながります。

新型コロナウイルスによる影響で身体の不調が増加

上記3つの変化により、体調にも変化が現れ始めています。新型コロナウイルスによる生活の変化は一時的ではなく、中長期的に考える必要がありそうです。

(a)腰痛

オフィスで使い慣れた椅子やデスクではなく、日常使いの椅子とテーブルまたは簡易的なイスや床に座ってのパソコン作業など長時間の作業には不向きな環境での仕事を強いられることにより「腰痛」が増加しています。通勤がなくなった分、身体は楽に感じているかもしれませんが、腰にかかる負担は増加傾向にあります。

(b)首の寝違え

普段と異なる環境での作業により首にかかる負担が増加しています。小さなノートパソコンでの作業や資料を置くスペースが十分でないために首を大きく曲げながら作業せざるを得ない状況が首の寝違えを招いているようです。また生活リズムが崩れ、睡眠時間も長めにとったりすることも寝違えを発生させやすい状況といえます。

(c)肩こり

不慣れな仕事環境、運動不足が重なり強い肩こりを自覚する方が増えています。また元々ある肩こりがさらに悪化した症例も増加しています。自宅にいる時間が増え、それに伴いスマホを使用する時間が増えたことも大きな要因と考えられます。

(d)不安、抑うつ状態

肩こりや腰痛といった自覚できる症状とは異なり、気が付かないうちに症状が悪化するケースとして「不安、抑うつ状態」があります。新型コロナウイルスへの漠然とした不安や先行きの不透明感、経済、就労など未来への不安が体調不良を引き起こします。メディアで取り扱うニュースはネガティブな内容が多いですが、過度に不安視する必要はありません。正しく予防し備えることが大切です。

対策と予防について

新型コロナウイルスは一時的な出来事ではなく、長期化すると考えられます。その場しのぎ的な対応ではなく、変化を前提として受け入れた対策が必要になります。

(a)積極的に外出する

新型コロナウイルスが感染し易い環境が次第に明らかになってきています。室内や密閉空間は避ける必要がありますが、反対に屋外や人が少ない自然の多いエリアでは感染のリスクを抑えることは出来ます。正しくリスクを判断し、室内で過ごす時間と屋外で過ごす時間のメリハリを明確にすることが重要になります。

(b)積極的に運動する

ジムやスタジオレッスンなど屋内での運動はどうしても感染のリスクが存在してしまいますが、自宅で出来る運動を習慣化することや公園や路上など屋外でできる運動を積極的におこいましょう。いままでも現代人は運動不足が指摘されてきましたが、新型コロナウイルスの影響で運動不足の傾向が強くなっています。室内に閉じこもっているだけでは健康は維持できず、適度な運動をすることが健康の維持、増進につながります。

(c)情報を見極める

インターネットの普及により情報が簡単に取得できるようになりました。しかし同時に真偽の疑わしい情報を目にする機会も増えているのが現実です。サイトのアクセス数を稼ぎたいがために嘘の情報(フェイクニュース)を発信する人間もいます。ネットの情報に飛びつくのではなく、複数のメディア、情報源を比較しながその真偽を判断することが大切になります。

(d)外食は控えめに

新型コロナウイルスの感染リスクの観点からも飲食店の利用は控えたいところですが、運動不足の影響で1日で消費されるカロリーはかなり限定的です。外食で高カロリーな食事を摂取しても消費される機会が少ないので肥満傾向になります。現在の状況こそ、自炊で身体に良い食材を積極的に摂取しましょう。

(e)マッサージ店は個室の予約制

今回のテーマである新型コロナウイルスによる体調不良で多いのは腰痛、肩こり、です。そこでマッサージを受けることを検討する方もいるとおもいますが、待合室で不特定多数のお客が混在する状況はできるだけ回避しましょう。可能であれば予約制で店舗での滞在時間を最小限にし、個室など利用できる環境が望ましいとおもいます。

新型コロナウイルスは発生当初の思惑と違い、長期化する可能性が高くなってきました。このような状況では環境の変化に対して「いかに順応するか」が大切です。現在の状況が長期化することを前提として、ライフスタイルの見直しが必要といえます。

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