慢性的な痛み 股関節が硬いと感じているあなたがとるべき行動3選 Tweet Pocket 2019.10.15 by threelegs.ishigaki 0 股関節の硬さを気にしているあなた、脚の付け根やお尻を無意識にトントン叩いたりしていませんか? それは股関節が硬い証拠であり、決して放置してはいけない状態です。しかしどのような対策が効果的なのか一般的にあまり知られていない3つの対策について解説します。 この記事の目次 「股関節が硬い」の意味について (a)可動域 (b)筋肉 (c)伸ばしたくなる 股関節が硬いことによる特徴的動作 (a)椅子の上で正座 (b)あぐらで座る (c)すぐに膝が痛くなる (d)靴底の擦り減り方 (e)上半身の左右差 股関節が硬いことへの対策3選 (a)マッサージとストレッチ (b)歩き方のチェック (c)運動の制限 股関節が硬いことによる隠れたデメリット (a)脚が太くなる (b)浮腫が慢性化する (c)股関節や膝関節への負担 「股関節が硬い」の意味について 股関節の硬さは開脚だけが基準ではありません。あなたの股関節が硬いのかどうかの判断基準として下記の3つを参考にしてください。 (a)可動域 一般的に関節が硬いかどうかは「可動域」で判断されます。脚がどのくらいの角度まで開脚するかどうかです。大きく開脚できることは見た目にもわかりやすい可動域の判断基準となります。 (b)筋肉 股関節が硬いと自覚している人の中でも、特に筋肉が硬いと感じているケースがあります。これは実際に触れてみて判断する基準ですが、自分以外の比較対象がないので自分の股関節周りの筋肉が硬いのか硬くないのかの判断が難しいといえます。 (c)伸ばしたくなる 股関節が硬いひとの特徴として「股関節を伸ばしたくなる」というものがあります。骨盤を回してみたり腰を捻ってみたりと脚の付け根やお尻の筋肉を伸ばす動作をしたくなります。 これら3つの基準に該当するひとは「股関節が硬い」と判断できます。脚が大きく開脚できることで「股関節は軟らかい」と判断するのは時期尚早です。可動域が広いとしても筋肉の硬さが存在したり関節を伸ばしたいと感じる場合は「股関節が硬い」と判断し対策を講じる必要があります。 ▲関連記事どんな治療が効果的? 股関節の痛みを改善するマッサージ治療 股関節が硬いことによる特徴的動作 次は股関節が硬いひとに共通してみられる特徴的動作について解説します。日常生活や仕事中にみられる特徴なので順番に確認していきましょう。 (a)椅子の上で正座 デスクワーク時に通常のポジションで座っていることが苦痛で、椅子の座面の上で正座や正座を崩した座り方をしているケースがあります。腰痛が原因の場合もありますが、脚を降ろして座っていられない状態は股関節が硬いひとの特徴です。 (b)あぐらで座る 基本の座り姿勢が「あぐら」のケースは股間背うが硬いひとに多くみられます。股関節を開脚している方が楽に感じられるため、自然とあぐらで過ごす時間が多くなります。床に座るときや椅子の上でもあぐらをかきたくなる場合は股関節が硬いと判断できます。 (c)すぐに膝が痛くなる ランニングやウォーキングなどの運動ですぐに膝が痛くなる場合は股関節の動きに問題が潜んでいる場合があります。股関節の正常な動きや可動域が確保できない状態での運動は関節に過剰な負担がかかる傾向が強くなり痛みを誘発します。 (d)靴底の擦り減り方 股関節が硬い場合、地面に接地する足裏が外側重心に傾いている場合が多くあります。これは靴底の擦り減り具合を確認すればすぐにわかります。股関節が硬いということは歩き方、足裏の接地面の偏りが顕著に現れることを理解しましょう。 (e)上半身の左右差 股関節が硬い場合の歩き方は左右の脚の歩幅やリズムがバラバラである可能性があります。歩幅やリズムがバラバラであることをあなた自身が認識するのは難しいことで、ほとんどのケースで認識されていません。これは背中の筋肉の緊張状態の「左右差」となって表面化します。つまり「背中の右側だけ張り感がある」ような場合は股関節の硬さを疑いましょう。 股関節が硬いことへの対策3選 股関節が硬いことへの対策は3つしかありません。どれか1つを実践するというよりは症状に合わせて組み合わせて取り入れるとよいでしょう。 (a)マッサージとストレッチ 股関節の開脚といえばストレッチがイメージされるとおもいます。ストレッチによる関節可動域の拡大によってお悩みの症状が改善されるようであればストレッチを継続することで問題ないと思います。しかし股関節の痛みや不快感などストレッチでは解消されない症状がある場合は積極的にマッサージを取り入れてみましょう。股関節に関わるお尻の筋肉や太ももの筋肉にダイレクトにアプローチすることができます。 (b)歩き方のチェック 股関節のマッサージやストレッチでもおもうように改善しない場合は、歩き方のフォームをチェックしてみましょう。基本は「歩幅とリズム」です。左右の脚が同じ動きをしているかどうかをチェックします。ジムのランニングマシーンを使ってウォーキングやランニングを実施し、その様子をスマートフォンで撮影して客観的にフォームを確認することもオススメです。 (c)運動の制限 間違ったフォームでの運動は股関節を硬くしてしまう大きな要因となります。間違ったフォームとは左右の脚の歩幅やリズムが乱れていたり片方の脚にだけ負担が集中するような動きを繰り返すという意味です。つまり「負担を減らす」ために運動を制限するということです。症状の悪化を防ぐためにも有効な対策となります。 股関節が硬いことによる隠れたデメリット 股関節が硬いことで受けるデメリットがあります。特に女性とって問題となることが多いのでしっかりとした対策が必要です。 (a)脚が太くなる 股関節が硬いと脚が太くなります。歩き方への影響はもちろんですが、脚にかかる負担が増加してしまうことで筋肉が肥大して全体としてボリューム感が出てしまいます。またウエストやヒップの筋肉だけが強調されるように肥大してしまうケースもあります。 (b)浮腫が慢性化する 股関節が硬いと歩き方が乱れ、慢性的に脚への疲労感が継続することになります。これは浮腫みの発生を誘発する大きな要因です。ふくらはぎに浮腫みが一時的に出る程度であれば問題ありませんが、太ももやお尻にまで浮腫みが出現する場合は股関節へのアプローチによって脚への負担を減らす対策が必要となります。 (c)股関節や膝関節への負担 関節の硬さは筋肉の硬さでもあります。そして筋肉の硬さが更なる関節の硬さへとつながる悪循環を引き起こします。これにより関節そのものへの負担が蓄積し、骨を擦り減らしてしまったり軟骨を破壊してしまいます。一度擦り減ってしまった骨や破壊された軟骨は元通りにはなりません。関節や筋肉の硬さは大きなデメリットとなることを理解しましょう。 股関節の硬さは単純に可動域の狭さだけでなく、関節や軟骨への負担蓄積へとつながる大きなデメリットが潜んでいます。痛みや可動域制限といった具体的な症状がすでに表面化している場合は、早急な対処が必要となりますの今回の内容をぜひ参考にしてください。 キーワードを入れてください